政府が取り組む異次元の少子化対策で子育て支援を強化
政府は、異次元の少子化対策として、出産や子育てに関する支援等を拡充し、少子化の問題に効果的な対処を行い、持続可能な社会を築くことを目指しています。
1. 児童手当の拡充
現状の児童手当は、所得制限内であれば3歳未満一律1万5000円、3歳以上小学校卒業まで1万円(第3子以降1万5000円)、中学生一律1万円ですが、これを、所得制限を撤廃した上で支給期間を高校卒業まで延長するとともに、第3子以降には3万円が支給される予定です。2. 出産等の経済的負担の軽減
現在「出産・ 子育て応援交付金」として、妊娠した時に5万円、出産した時に5万円、合計10万円を応援金として支給している出産・子育て応援事業の制度化が検討されています。また、出産時に健康保険から支給される「出産育児一時金」は2023年4月に42万円から50万円に引き上げられたばかりですが、将来的には、出産費用(正常分娩) の保険適用の導入も含めて支援のあり方が検討されます。
3. 学校給食費の無償化に向けた課題の整理
学校給食費の無償化は、家計負担軽減に即効性がありますが、まだ「課題の整理を行う」段階のようです(2023年7月時点)。しかし、都内では2023年4月からすでに葛飾区や中央区、北区などが区立小中学校の給食費を無償化しています。
このように、教育支援策の拡充として、教育費用の軽減や子どもの教育に対する支援を強化し、教育の質を向上させ、家庭が子どもを持ちやすい社会環境を整えます。
また出産や育児支援の充実として、出産手当の増額や育児休業制度の改善、保育施設の拡充など、出産・育児に関する支援を強化し、少子化対策に取り組んでいます。