立民の岡田幹事長、候補者調整をめぐる国民民主党玉木代表の発言について『本当に国民民主全体の考え方なのか。ちょっと考えにくい』⇒代表と党内の考えが不一致なのは立民なのでは?
元は旧民主党系の立民と国民民主党ですが、立ち位置の違いに加え、両党間の溝が広がり続けています。立民の岡田幹事長は国民民主党の玉木代表が候補者調整に否定的な考えを崩さないことについて『本当に国民民主全体の考え方なのか。ちょっと考えにくい』と語っています。
この岡田幹事長の発言を受けて、国民民主党の榛葉幹事長は『代表が言ったことはその党の考えだ』ともっともな反論をしています。
代表と党内の考え方が違うのは立民だけであるということに気が付かないのでしょうか。
岡田幹事長、国民民主党に噛み付くも榛葉幹事長がもっともな反論
来るべき衆議院議員総選挙に向けてなんとしても野党第一党を死守したい立民ですが、立民が呼びかけた候補者調整は遅々として進む気配がありません。
そんな中、立民・岡田幹事長が玉木代表の姿勢について『本当に国民民主全体の考え方なのか。ちょっと考えにくい』と発言をしました。この発言に即座に反論をしたのが国民・榛葉幹事長です。榛葉幹事長は『大政治家らしからぬ発言だ。代表が言ったことはその党の考えだ』と反論をしています。
立民・岡田幹事長は、立民内で頻発する代表と党内の不一致が他党でもあり得ると思っているのかもしれませんが、代表と党内で不一致をするのは国政政党の中でも立民くらいです。
実際に立民内では代表の発言に堂々と異を唱えることが散見されています。
立憲民主党の泉代表は、15日夜、フジテレビのBS番組「プライムニュース」に出演しました。
この中で泉代表は、立憲民主党が150議席を獲得できなければ代表を辞任するとしている次の衆議院選挙について「あくまで立憲民主党として、まず独自でやるものだ」と述べ、日本維新の会と共産党とは選挙協力や候補者調整を行わない考えを示しました。
引用元 立民 泉代表 “維新と共産とは選挙協力や候補者調整行わない”
5月中旬に泉代表が表明した選挙協力や候補者調整を行わないとする方針ですが、約1ヶ月後の6月中旬には代表の発言に真っ向から反対するグループが立ち上げられました。
立憲民主党の小沢一郎衆院議員や小川淳也前政調会長らは、野党間の候補者調整を執行部に求める有志の会を設立しました。
立憲民主党 小沢一郎 衆院議員
「候補者の一本化、野党間での話し合い、調整。これが必要なんだということを表に、声に出すということに、今回の有志の会の基本的な意味がある」
引用元 「野党候補一本化を」小沢一郎議員ら 立憲有志の会設立
立民・岡田幹事長は立民での経験を元に、国民民主党でも代表と党内の不一致を期待しのだと思います。
ですが、国民・榛葉幹事長が言うように『代表が言ったことはその党の考えだ』というのがあるべき政党の姿なのです。
国政政党でありながら、代表の発言に公然と異を唱える等、組織としての未熟さが目立つ立民のどこに期待すれば良いのでしょうか。野党第一党の地位はもちろん、政党としての存続すら危うくなる日は近いと思います。