コロナのゼロゼロ融資「返済開始で倒産増えた」




東京商工リサーチが10日発表した令和5年上半期(1-6月)の全国企業倒産(負債額1千万円以上)は前年同期比32%増の4042件となり、5年ぶりの高水準となりました。

新型コロナウイルスの打撃を受けた企業に実質無利子・無担保で融資する「ゼロゼロ融資」を利用した企業の倒産は322件となり、前年同期の1・8倍に上った。

東京商工リサーチの担当者は、ゼロゼロ融資に関し「倒産抑制に劇的な効果をみせた」と説明する一方、「売り上げが戻らず、支援策の副反応として過剰債務に陥った企業は多く、返済開始とともに倒産に追い込まれる企業が増えている」と分析した。

物価高を起因とした倒産は300件で、前年同期の3・3倍に増加。今後も影響は続く見通しという。
コロナのゼロゼロ融資「返済開始で倒産増えた」 倒産5年ぶり高水準

6月の全国企業倒産は前年同月比41%増の770件で、15カ月連続で増加しました。
新型コロナ関連倒産は同50・2%増の302件で、月間では今年3月の318件に次いで2番目に多かったことになります。




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