IBMと労組で和解成立し、AI賃金査定、情報開示へ




産経新聞の記事によると、日本IBMが賃金査定に導入した人工知能(AI)の判断に関し、社員に誠実な説明をしないとして、東京都労働委員会に救済を申し立てていた労働組合が2日、同社側と1日付で和解が成立したと明らかにした。AIが査定で考慮した項目などを、労組側に開示するとの内容。労組側の弁護士は東京都内で記者会見し「透明性を確保できたことの意義は大きい」と強調した。
と書かれています。

社員が加入する「日本金属製造情報通信労働組合日本アイビーエム支部」によると、同社は査定でAIに考慮させた全項目を開示し、評価との関連性を説明することに合意しました。
同社は2019年、年1回の給与改定に反映する人事評価に、自社開発したAI「ワトソン」を導入したと社内で公表しました。
労組は「査定がブラックボックス化しかねない」と訴え、AIが所属長に示した情報の開示を求めたが拒まれたため、不当労働行為に当たるとして救済を申し立てたことから始まっています。
5年の歳月をかけようやく和解となりました。




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