政府、オープンAI幹部らと対話し、利用促進協力求める




人工知能(AI)の利用とリスクについて議論する「AI戦略チーム」の長を務める村井英樹首相補佐官は3日、米スタートアップ(新興)オープンAIの日本代表らAI開発事業者3社の幹部と意見交換し、AIのリスク対応と開発の促進を総合的に進めているという日本政府の立場を説明しました。

事業者からはAIで作成された音声か本物の音声かを見極める研究など、各種リスク対応が進められているという説明があったという。

会合は非公開で行われた。村井氏は事業者に対して、総務省と経済産業省が策定したAIガイドラインや法令の順守を働きかけたほか、AIの利用や開発の促進に向けた協力を呼びかけたという。

一方、事業者側はAIのさまざまなリスクや懸念に対応した研究の現状について説明した。AIが作成した画像に電子透かしをつける検討や、AIが作成した音声や画像、偽情報を本物と見極めるためのAIの開発が行われているという報告があったという。
政府、オープンAI幹部らと対話 指針順守、利用促進協力求める

政府はこうした事業者の技術的な取り組みを、現在策定中の生成AI開発事業者向けの新たなガイドラインに反映させる方針です。
会合後会見した政府幹部は「技術的に非現実的なことを開発者に要請しても非現実的なので、今日の対話内容をガイドライン作成にも活用する」と述べました。




関連記事一覧