マスク着用の考え方、感染リスクを見極めた着用を政府が呼び掛け
政府はマスクの着用について、個人の判断に委ねるという内容の指針を3月13日より適用することを発表され、新型コロナウイルス感染症の法的な位置付けを5月8日に季節性インフルエンザと同等の5類にすることを決めました。
▽マスクは「感染リスクを見極めて」着用を
感染症法では感染症を特徴に合わせて1~5類などに分類しています。例えば発症すると亡くなる割合の高いエボラ出血熱は1類に位置付けられています。分類によって行政側ができる対策が異なります。新型コロナは流行が始まった当初は「指定感染症」とされ、その後、結核などの2類より幅広い措置が可能な「新型インフルエンザ等感染症」に位置付けられました。これにより感染者や濃厚接触者には自宅などでの待機が求められました。また「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の対象となり、緊急事態宣言も発令されました。感染症法上の位置付けが5類へ引き下げられると、自宅待機などの措置は原則、撤廃されます。
厚労省のマスク着用の考え方
マスク着用は法律で決められているわけではありません。政府が基本的な感染対策の一つとして呼びかけているものです。現在、屋外は原則不要、屋内では基本的に着用するよう求めています。
政府の新しい指針が適用される3月13日以降は、屋内外を問わず個人の判断に委ねられることになりました。ただ個人の判断と言われても、困ってしまう人は多いと思います。政府は「着用が効果的な場面」をいくつか提示しました。通勤ラッシュ時など混雑した電車やバスに乗車する時などは、引き続き着用が推奨されます。ほぼ全員が着席することができる新幹線や高速バス、貸し切りバスなどでは外すことが認められています。
引用元 マスクの着用「個人の判断に委ねる」って一体どうなるの? 新型コロナとの付き合い方、感染症に詳しい専門家に聞いてみた
マスク着用について、岸田総理は、ウィズコロナの取り組みをさらに進め、家庭、学校、職場、地域、あらゆる場面で日常を取り戻すことができるよう着実に歩みを進めてまいります」と述べ、新型コロナの流行が始まって4年が経過する中、政策を大きく転換しようとしています。
なお、医療機関や高齢者施設に行く際は着用が推奨され、新型コロナが流行している時期に高齢者、基礎疾患がある人、妊婦などの重症化リスクの高い人が混雑した場所に行く場合も着用が効果的だと考えられ、感染した方、感染者と一緒に住む人がどうしても外出しなくてはいけなくなった場合は、引き続き着用を求めています。