安倍晋三元首相が近大卒業式にサプライズ登場
自民党の安倍晋三元首相が、近畿大東大阪キャンパス・記念会館で開催された卒業式にスペシャルゲストとしてサプライズで登場し、会場を盛り上げました。
新型コロナ禍で3年ぶりに卒業生が集まった対面での式典。ここ2年間は各学部の代表者のみ15人程度が参加し、インターネット生配信での式が行われていた。式典の最後に、スクリーンに映し出されたのは東日本大震災復興曲「花は咲く」をピアノで奏でる安倍元首相。46秒間、曲は流されたが「約50年ぶりにピアノに挑戦。仕事が終わった後、練習したんですよ。皆さん、どうでした?」と卒業生に問い掛けた。
安倍元首相は、11年前の東日本大震災について触れ、近大の理事長を務める自民党参院幹事長・世耕弘成参院議員とともに被災地を訪れた際に、家族を失った被災者から「オレは負けないよ。絶対に街を復活させるから。安倍さんも頑張れ」と逆に勇気づけられた思い出を披露した。
「第1次政権はわずか1年で終わった。ただ1点。決して諦めなかった。諦めない勇気をもらった。皆さんも、長い人生、失敗はつきものです。何回も、何回も、何回も失敗するかもしれない。大事なのはそこから立ち上がれるか。失敗から学べば、もっと素晴らしい」と語り、その時に抱いた諦めない気持ちが、自身2度目の首相に返り咲いた力となったことを力説した。
近畿大東大阪キャンパス・記念会館の卒業式は毎年有名人が登場し、卒業生にお祝いメッセージを贈りますが、安倍晋三元首相のサプライズには、会場全体が驚きに包まれたと思います。
安倍晋三元首相は、明るく魅力的なフリートークのスピーチが卒業生に活力を与えたことと思います。
コロナによる影響で自由な身動きができない学生にとっては、今後の生きる理由を考えるきっかけとなったでしょう。