新型コロナウイルス、5回目ワクチン接種の必要性
新型コロナウイルス対策として、政府はワクチン接種を呼び掛けており、1回目、2回目に接種したワクチンは、時間の経過に伴い効果が低下していく懸念点から3回目から5回目の追加接種が行われています。
岸田文雄首相は25日、新型コロナウイルスワクチンの5回目の接種を、自衛隊が運営する東京・大手町の大規模会場で受けた。
感染「第8波」入りやインフルエンザとの同時流行の可能性が指摘される中、オミクロン株に対応したワクチンの接種率は伸び悩んでいる。首相は危機感を強めており、報道陣に公開することで国民に接種を呼び掛ける狙いもある。
首相はオミクロン株対応のワクチンを接種後、「従来型に比べ重症化予防効果が高い」と記者団に強調。同時流行に懸念を示し、「冬は受験や帰省など国民にとって大切な時期だ。大事な人と自分自身を守ることにつなげてもらいたいと心から願っている」と語った。
首相の接種は8月12日の4回目以来で約3カ月ぶり。
新型コロナワクチンを4回接種した場合でも、接種後の時間の経過とともにワクチンの有効性や免疫原性が低下することが報告されており、5回目の接種を行うことでオミクロン株に対する重症化予防効果、感染予防効果、発症予防効果が期待されます。
接種間隔は、4回目接種完了から少なくとも3カ月以上経過したものとされ、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応するワクチンを追加接種することで、感染が広がっている変異株に対しても、ウイルスの働きを抑える中和抗体の効果が高くなると考えられるため、ワクチンの重要性を政府は呼びかけています。