ブリンケン米国務長官「ロシアが戦いをやめれば、戦争が終わる。ウクライナが戦いをやめれば、ウクライナが終わる」
22日の国連安全保障理事会で、ブリンケン米国務長官がごもっともな意見を述べました。
会合にはロシアのラブロフ外相とウクライナのクレバ外相も出席。その場でブリンケン米国務長官は「ロシアが戦いをやめれば、戦争が終わる。ウクライナが戦いをやめれば、ウクライナが終わる」と発言しました。ただし、ラブロフ外相は自分が発言するとき以外は退席していたようで、直接は聞いていないようでした。
国連安全保障理事会は22日、ロシアによるウクライナ侵攻後初となる閣僚級会合を開いた。ブリンケン米国務長官やロシアのラブロフ外相が出席し、会合は非難の応酬となった。ウクライナのクレバ外相も参加し「ロシアはウクライナだけではなく、国連憲章の理念も攻撃している」と訴えた。
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会合では、プーチン露大統領が発動した部分的な動員令や、親露派勢力によるウクライナ東・南部での「住民投票」を巡り、米欧などから非難が集中した。
ブリンケン氏は、動員令発動が21日だったことから「世界の大半が国連に集う今週を選んで自らつけた火に油を注いだ。国連の憲章、総会、安保理を徹底的に侮辱している」と指摘した。「国際秩序そのものが我々の目の前でずたずたに引き裂かれている」と語った。
さらに、プーチン氏が核兵器の使用をちらつかせていることから「安保理のすべての理事国が核の脅しを直ちにやめるように明確なメッセージを送るべきだ」と要請。ウクライナへの継続した支援を呼びかけ「ロシアが戦いをやめれば、戦争が終わる。ウクライナが戦いをやめれば、ウクライナが終わる」と強調した。
ラブロフ氏は自身の発言の順番が来る直前に登場した。ウクライナに軍事的支援を実施している米欧に対し「武器を送り込んでいる目的は明白だ。どれだけ犠牲者があってもできるだけ長く敵対行為を延長させ、ロシアを弱体化させるためだ」と指摘した。ウクライナへの「特別軍事作戦」は不可避だったとし、「ウクライナがロシアの安全保障に対する脅威を作り出した」と述べた。
ラブロフ氏は発言が終わるとすぐに退席。次の順番だった英国のクレバリー外相は「集中的に非難されるのを聞きたくなかったからだ」と皮肉った。
ウクライナのクレバ外相は「ウクライナにおけるロシアの犯罪のどれもが、ロシアの指導者が犯した侵略の罪なしにはありえなかった」と述べ、ウクライナに対する侵略の罪を裁く特別法廷の設置を改めて求めた。演説後、「ラブロフ氏は今日もプーチン大統領のプロパガンダを繰り返した。なぜ会う必要があるのか」と記者団に語り、月末までのハイレベルウイーク中にロシア側と会談の予定はないとの見通しを示した。
ごもっともな意見ですね。だからウクライナは自分から矛を収めないのです。もっとも、ウクライナは侵略された土地を奪還するまでは決してやめないでしょう。
それにしても聞きたくない意見は聞かず、話す時だけ登場するなんて、これで外相が務まるんでしょうか?仮にも常任理事国なのだから、その責任だけはまっとうしてほしいですね。
岸田総理も国連改革を訴えましたが、本当に待ったなしだと思います。