立憲民主党の岡田克也幹事長が「内閣だけで決めてしまっている」「国葬でなく内閣葬なら反対しない」
フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に立憲民主党の岡田克也幹事長と自民党の小野寺五典元防衛相が出演し、安倍元総理の国葬について意見をぶつけました。
岡田幹事長は「内閣だけで決めてしまっている」「国葬でなく内閣葬なら反対しない」と述べたのに対して、小野寺元防衛相は「内閣として内閣府設置法に基づいてできると判断した。手順に瑕疵があるから反対だというのはとても残念だ」とコメントしていました。
立憲民主党の岡田克也幹事長は25日、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」で、安倍晋三元首相の国葬について、国葬でなく内閣葬なら「反対しない」と述べた。
岡田幹事長は、岸田政権が安倍元首相の国葬を閣議決定したことについて、「内閣の行う内閣葬ではなく国葬というからには、国会の意見も聞かなければならない。吉田茂元首相の国葬の時も、非公式に野党の意見を聞いている。今回それが全くないままに内閣だけで決めてしまっている」と指摘した。
そして、国葬ではなく内閣葬で行われるなら「反対しない」と述べた。
一方、国葬の法的根拠に疑念を示す岡田幹事長に対し、番組に同席した自民党の小野寺五典元防衛相は、「内閣として内閣府設置法に基づいてできると判断した。手順に瑕疵があるから反対だというのはとても残念だ」と述べた。
立憲民主党は、国葬について、執行役員の欠席を決めているが、野田佳彦元首相や玄葉光一郎元外相が国葬の出席を表明している。
岡田幹事長は、「国のリーダーの葬儀なので、政治家一人一人色々な思いがあっていい。自分の判断で決めてほしいと言っている」と、執行役員以外の出欠は拘束しない方針を強調した。
その上で野田氏らの出席表明について、「党の決定の中でどう判断するかは、それぞれの政治家に任せられている」と容認する姿勢を示した。
岡田幹事長は閣議決定で決まったことに納得いかないようですが、松野博一官房長官が7月22日の記者会見「内閣府設置法第4条第3項第33号に、内閣府の所掌事務として、国の儀式に関する事務に関することが明記され、国葬儀を含む国の儀式の執行は、行政権に属することが法律上明確となっており、閣議決定を根拠として行いうる」と語っています。
これについては岸田総理も8月31日の記者会見で「内閣府設置法や閣議決定を根拠として、国葬儀を実施する」と述べています。
小野寺元防衛相も、しっかり法的根拠のある手順を踏んでいるから「手順に瑕疵があるから反対だというのはとても残念だ」と述べたのでしょう。
もし内閣府設置法が納得いかないのなら、これまで放置してきた側にも責任があると思うのですが。