ワクチンBA・5にも効果があり、3回接種で発症リスク半減
新型コロナウイルスの感染拡大は続き、ウイルスに対する発症予防効果や重症化予防効果等を高めるためにも、政府は国民に対して、ワクチン接種を呼びかけ続けています。
国内で新型コロナウイルスワクチンを3回接種した人は接種していない人に比べ、オミクロン株の派生型「BA・5」に感染して発症するリスクが54~65%減少するとの分析結果を国立感染症研究所が19日までにまとめた。2回接種から時間が経過すると有効性は下がったが、3回目の追加接種で上昇することが確かめられた。
季節性インフルエンザワクチンでは40~60%程度とされ、免疫から逃れる性質を持つとされるBA・5でもほぼ同じ水準となった。感染研の鈴木基・感染症疫学センター長は「追加接種をすれば高い効果が得られる。まだ3回目接種をしていない人は受けてほしい」としている。
ワクチン3回目接種により、ウイルスに対する低下した予防効果や重症化を防ぐ効果を高めるということが、臨床試験や様々な疫学研究等で報告されており、日本で接種が進められているワクチンは、デルタ株等に対して発症予防効果等がある一方、その効果は時間の経過に伴い、徐々に低下していくことが示唆されているため、追加接種が必要となります。
第7波となっているオミクロン株に対応した新たなワクチンの接種が10月中旬以降に開始予定であり、接種条件の提示と優先度の重視から、自治体の準備に必要な情報を中心に積極的に取り組みが行われています。