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厚生労働省、ワクチンや薬開発を加速するため「重点感染症」の暫定リストをまとめる




厚生労働省は、ワクチンや薬の研究開発を加速させるために新たに指定する「重点感染症」の暫定リストをまとめました。

 政府のワクチン開発の司令塔として3月に発足した「先進的研究開発戦略センター(SCARDA)」は、重点感染症のワクチン開発を進める企業や研究機関に、財政支援する方針だ。

審議会では、致死率や再感染リスク、医療機関への負荷などの「公衆衛生的インパクト(影響)」と、医薬品の入手しやすさや生物兵器の使用例があるかなどの「戦略的観点」を考慮して重点感染症を選定。暫定リストは、これらを流行の規模などに応じて五つのグループに分類した。

社会的な影響は大きいものの危機発生が見通せない感染症は最上位の「グループX」とし、現時点では該当なしとした。2番目の「A」は世界的な大流行(パンデミック)の恐れがある感染症や根絶された感染症で、未知のインフルエンザや天然痘などを選んだ。

定期的、突発的に一定レベル以上の流行を起こす「B」には新型コロナやSARS(重症急性呼吸器症候群)、エボラ出血熱などを分類した。「C」「D」にはそれぞれ、薬剤耐性菌の一部と、発生がまれなマラリアや狂犬病などをあげた。今後、より詳細なリスト作りを進める。

新型コロナを巡っては、ワクチンの国産化が遅れ、輸入品に依存したために、安定供給に課題を残している。この反省から厚労省は昨年末、平時からワクチンの開発を進めておくべき対象として新たに重点感染症を設けることを決め、選定作業を進めていた。

引用元 ワクチンや薬開発を加速、「重点感染症」の暫定リスト…コロナやエボラ出血熱・天然痘

重点感染症の暫定リストでは、新型コロナウイルス感染症やエボラ出血熱、天然痘などを選び、国の危機管理上、脅威となる恐れがあるとして、医薬品の確保と安定供給の体制整備につなげるよう取り組みます。

そしてワクチンを国内で開発・生産出来る力を持つことで、国民の健康保持への寄与、外交や安全保障の観点からも極めて重要と言えます。





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