立民・枝野代表の肝いりだった野党共闘の見直しを認める声が多数。。。世論に鈍感だったことが浮き彫りに。。。


枝野代表は日本共産党の選挙協力に邁進してきましたが、立憲民主党と日本共産党ともに議席を減らす結果になりました。

衆議院議員総選挙で注目された野党共闘ですが、人々の受け止め方は芳しくなかったことが浮き彫りになりました。選挙の結果を見ても野党共闘によって議席が増えなかったことは一目瞭然ですが、世論調査によってその傾向が一層明らかになりました。

共同通信社が衆議院議員総選挙後に実施した世論調査で、半数を超える61%もの人が「野党共闘の見直しを」と回答したのです。

枝野代表は、テレビ番組に出演した際野党共闘について「一定の効果があった」としましたが、国民の認識とは大きくかけ離れていることがわかります。

強気の姿勢を崩さなかった枝野代表。。。

衆議院議員総選挙の投開票を見守った枝野代表ですが、劣勢が伝えられている中でも自身の肝いりだった野党共闘については強気の姿勢を最後まで崩しませんでした。

開票作業が進む中、テレビ番組に出演した枝野代表は野党共闘について次のように話をしています。

立憲民主党の枝野幸男代表は31日夜、NHK番組に出演し、小選挙区で共産党などと候補者を一本化した「野党共闘」に関し、「かなり多くの選挙区で接戦にまで持ち込めたというところであり、一定の効果があった」と評価した。同時に「小選挙区制度を軸としている以上、自民党と一騎打ちの構造を作るというのが最大野党としては目指すべき形だ」とも語った。
引用元 立民・枝野代表、野党共闘「一定の効果あった」

枝野代表は「一定の効果があった」と主張していますが、結果を見れば政権選択選挙で負けたことには変わりありません。しかも微減ではなく、惨敗でした。

負けてもなお「一定の効果があった」と語る枝野代表は、一体どこに目標設定していたのでしょうか。

枝野代表は日本共産党との選挙協力を含む野党共闘に絶対的な自信を持っているようですが、世論は枝野代表の考え方と大きく乖離しています。

野党共闘の「見直し」を求める声が半数以上。。。

枝野代表が野党共闘の成果を誇示する理由もわからない訳ではありません。4年前に政党を立ち上げ、野党第一党の党首としてやってきて、唯一形になったのが野党共闘ですから無理もありません。

ですが、枝野代表が進めてきた野党共闘について世論の見方は大きく異なります。

共同通信社が衆院選の投開票を受けて1、2両日実施した全国緊急電話世論調査によると、衆院選で統一候補を擁立した立憲民主党など5野党の共闘関係に関し「見直した方がいい」が61・5%に上った。「続けた方がいい」は32・2%だった。岸田内閣の支持率は、10月上旬の発足時の55・7%から58・1%に増えた。

自民、公明の与党が絶対安定多数を確保し政権を維持した衆院選結果には「どちらともいえない」との回答が47・9%で最も多かった。「よかった」は35・3%、「よくなかった」は16・5%だった。
引用元 野党共闘「見直しを」61% 共同世論調査

野党共闘について、半数以上が「見直した方がいい」と評価をしているのです。枝野代表は都合よく政府を批判できる世論は利用し、立憲民主党に否定的な世論は無視してきました。

その際たる例が立憲民主党の支持率についてです。

世論に対して鈍感だった枝野代表は、選挙後に突き付けられた選挙結果とこの世論調査をしっかり受け止めることが出来るのでしょうか。そしてこの反省しない姿勢は旧民主党の政治家に共通して見受けられます。この姿勢を変えない限り、彼らが国民から支持されることは絶対にないでしょう。

枝野代表が残した負の遺産とも言える野党共闘を、立憲民主党の新代表に就く人物はどのように対応するのでしょうか。来年実施される参議院議員通常選挙は、早くも立憲民主党の存亡をかけた選挙になりそうです。

関連記事一覧