• HOME
  • ブログ
  • その他
  • 妄想記事で電通の評判を落とそうと躍起なサイゾー系のBusiness Journal。考え難い陰謀論を展開!!電通に騙されたのなら、なぜ訴訟しなかったのですか?

妄想記事で電通の評判を落とそうと躍起なサイゾー系のBusiness Journal。考え難い陰謀論を展開!!電通に騙されたのなら、なぜ訴訟しなかったのですか?

芸能人でも人気者になれば、それに比例してアンチが増殖します。政治家も同じで安倍総理の人気が高まれば、その裏でアンチが増殖して、批判を繰り返します。

今回、持続化給付金事業で槍玉に上がっている電通も同じです。電通といえば広告代理店では日本最大手で、世界規模でも第5位という大企業です。

今回は、そんな電通への恨み節ともとれる記事を紹介しましょう。

今回紹介する記事は、Business Journalがジャンクハンター吉田氏への取材をもとに書き上げた記事で、Business Journalとはサイゾーの運営する経済系ニュースサイトとWikipediaでは紹介されています。

元プロレスラー、ゲーム・映画コラムニストのジャンクハンター吉田氏

ネットでは「サイゾー系メディアはデマが多い」という意見がよく見受けられます。(参考記事)(参考記事)

そんなサイゾー系のBusiness Journalですが、「悪質な捏造」と批判されていたこともあります(参考記事)

それを踏まえてと言ってはなんですが、Business Journalの電通への批判記事を紹介します。

電通が利益だけ中抜きして下請けに丸投げと大ウソをつく

記事のタイトルは「私が電通に製作費“7割中抜き”され企画を握り潰され、濡れ衣着せられクビにされた実話」というもので、企業から受け取った金額の3割しか制作側に渡さず、挙句の果てにクビになったという、まさに恨み節でした。

記事冒頭では、持続化給付金事業に対する電通の利益率について触れています。

一般社団法人サービスデザイン推進協議会(サ協)から事業の97%の再委託を受けた広告大手の電通が、人材派遣のパソナやIT業のトランスコスモスに業務を外注していた問題。(中略)

榑谷副社長は同日の会見で、事業の利益率について「経産省のルールで管理費は10%か電通の一般管理費率の低いほうで計上するようにと指導されている。我々の一般管理費率は10%を超えているので、今回はルールに則り10%とした。われわれが通常実施している業務に比較すると低い営業利益になる」と述べた。

インターネット上では、数百億円の公共調達事業を丸投げすることで1割の利益を確保することが適正なのか疑問の声が広がっている。

引用元 私が電通に製作費“7割中抜き”され企画を握り潰され、濡れ衣着せられクビにされた実話

まずこの点ですが、朝日新聞や毎日新聞の左翼紙もこのような論調で「サービスデザイン推進協議会が20億円中抜きしている」と批判していましたが、実際はほとんどが振込手数料であったことが判明しました。

この記事でも、まるで電通が何もしないかのように述べていますが、次の図をご覧ください。

電通が1割の利益率だけを懐に入れて、後は丸投げではないことは、必要経費を見れば明らかです。必要経費は委託費の1割以上計上していることから、電通は何かしらの業務を行うことは明らかです。この時点で批判は、まっとうでないことがわかります。

上図の仕組みは事業として一般的なもので、これは、例えるならば自動車メーカーの図式と同じようなものです。電通子会社やさらに下の企業が部品を作って、電通が組み立てて、サービスデザイン推進協議会が販売すると考えればわかりやすいと思います。

建設現場でも同じようにジョイントベンチャー(JV)がありまして、下部組織は舗装工事や電気工事や土木工事やとび職などの多数の専門会社が現場に入ります。それを取りまとめるのがゼネコンで、電通はそれにあたると考えればわかりやすいでしょうし、その存在は適切だと思います。

適材適所の仕事を配置することで、企業は効率化を図って利益を生んでいるのです。それを取りまとめるのが電通であり、サービスデザイン推進協議会なのです。

それも理解できずに憶測だけで批判するのは、ビジネスを知らないか、もしくは印象操作を広めたいかのどちらかでしょう。

これだけを見てもこの記事の信憑性が疑われます。

「電通にハメられた!」と訴える吉田氏。なぜ訴訟を起こさなかったのか?

次に記事では、制作費が安い、「予算がなければ出演料が高額なゲストは呼べないですし、企画案の種類も制限されます。」と不平不満を述べた後に、電通と制作側の取り分が7:3の割合で、納得がいかないと述べています。

事実ならば同情の余地はありますが、限られた予算の中でよいものを製作するのが、プロフェッショナルではないでしょうか。

記事ではそんな不満を述べながら、ついには「電通の陰謀にあった」「はめられてクビになった」と述べています。

 モニターには『2ちゃんねる』の「任天堂スレッド」にスタフィーの情報が書き込まれていました。

私は「手元にPCもないし、メキシコになんてネットできるインフラがなかったからこの書き込み日時から特定してもらっても、あきらかに俺じゃないですよ。もしかして2ちゃんねるにネタを漏洩させたと疑われてます?」と聞きました。

プロデューサーは「そうなんだよ。電通関西のI氏が吉田しかこんなこと書き込む奴はいないって鼻息荒く山内さんに伝えているようで、山内さんは激怒しているって話が出てるんだよ」と疲れたように話してくれました。

IPアドレスを調べればわかる話です。当時のメキシコに日本語IMEが入ったPCはネットカフェにはありませんでした。そのうえで、プロデューサーは「メキシコ行ってる吉田君のわけがないって山内さんにも伝えたんだけど、どうやらI氏は吉田君を番組から降ろさせようとクビにしたがっているんだよ。これは間違いなく電通側が吉田君をハメた陰謀だと思っている」と言ってくれました。

(中略)

つまり、スタフィーの情報漏洩事件で吉田が日本にいない隙を見て2ちゃんねるにI氏が自分でスタフィーの情報を書き込んで、それを吉田のせいにし、山内社長へ報告。そしてクビにさせるという単純極まりない自作自演を行なっていたということでした。

(中略)

そのうえで、プロデューサーは「メキシコ行ってる吉田君のわけがないって山内さんにも伝えたんだけど、どうやらI氏は吉田君を番組から降ろさせようとクビにしたがっているんだよ。これは間違いなく電通側が吉田君をハメた陰謀だと思っている」と言ってくれました。

引用元 私が電通に製作費“7割中抜き”され企画を握り潰され、濡れ衣着せられクビにされた実話

本当ならば恐ろしい話です。電通は吉田氏を辞めさせるために、自作自演でネットに機密情報を流し、クビに追い込んだというのです。

しかし、電通社員が一人の人間を追い込むために、機密情報をネットの掲示板に書き込むでしょうか?という疑問が沸き上がります。そんなコストをかける必要はないからです。単純にクビにすれば良いだけですから、普通なら考えられないことです。

気に入らなければ、取引を辞めるだけで済む話ではないでしょうか?それに、ここまでされれば訴訟を起こしてもよかったのではないでしょうか。記事では縁が切れてスッキリしていると言っているので、訴訟を起こしても何の問題もないはずです。

なぜ訴えを起こさなかったのか?記事でも「〇〇だと思う」と述べているように、予想の範ちゅうだからでしょうね。証拠がないわけです。電通が吉田氏をハメたというのも記事内での予想です。もしくは吉田氏が自分を電通と対比させることで大物感を出そうとした可能性すらあります。

今回の記事も、見る人によっては、サイゾー系の記事だからとそのまま信じない人も多いでしょう。

週刊誌やネットサイトでは、予想を膨らまして真実のように書き立てる傾向があり、それは大手新聞社やワイドショーでも同じ傾向が見られます。

事実と妄想の違いを見分ける力を持たなければいけない時代が来たのかもしれませんね。

関連記事一覧