【散々「桜」で時間を費やしてたのに】野党　新年度予算案の採決を拒否「採決応じられず」　立憲民主党・安住氏「国民が納得する質疑をしなければならず、審議が足りない」

新年度予算案の年度内成立を確実にするため与党側は、今週中に衆議院を通過させる方針ですが、野党が待ったをかけました。

与党側は、26日夜、幹事長らが会談し、審議時間が例年並みに積み上がりつつあるとして、予算案の年度内成立を確実にするため、今週中に衆議院を通過させる方針を確認し、27日にも予算委員会で採決を行う構えです。

自民党の森山国会対策委員長は「予算案はできるだけ早く成立させることが大事で、結論を出す時期に来ている」と述べました。

野党側は、新型コロナウイルスへの対応や東京高等検察庁の検事長の定年延長など審議すべき問題が山積しているとして、27日の新年度予算案の採決には応じられず、棚橋委員長の解任決議案の提出を検討する方針です。

立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党の国会対策委員長が会談し、今後の国会対応を協議

立憲民主党の安住国会対策委員長は「国民が納得する質疑をしなければならず、審議が足りない」と述べました。

野党側は、審議すべき問題が山積しているとして採決に反対し、森法務大臣に対する不信任決議案や、自民党の棚橋・予算委員長の解任決議案の提出を検討しています。

野党側は、新型コロナウイルスへの対応も「審議すべき問題」にあげています。

コロナウイルスや予算よりも、桜を優先してきたのは野党

しかし、野党側は、ある立憲民主党議員が、「本来であれば新型肺炎ウイルスの件、また自衛隊の中東派遣など、わが国において、我が国に住む人の生命と財産、そこに直結する問題を質疑したいところではございますけども、わが国の安全の最大の障壁となっているこの政権の公文書管理及び公金管理の杜撰さ、責任感の無さを正さなくてはならないと思います。そのために、この政権の堕落の象徴とも言える桜を見る会について主に質疑をさせていただきます。」と、国難とされている新型コロナウイルスよりも、政権追及を優先しています。

これだけではありません。

2月17日の予算委員会で、山井和則議員と安倍総理との間で、全日空ホテルのやり取りがあった際にも、山井議員は安倍総理の答弁に納得がいかず、「不誠実！質問出来ない」といって、野党議員と一緒に退席しました。その際に委員長は「今日は新型コロナ等の集中審議。退席しないで」と野党を制止しましたが、野党議員達は退席してしまいました。

そもそも、新型コロナの集中審議で「桜」を持ち出す事態が信じられません。全体を見ても、予算関係よりも、新型コロナよりも、自衛隊の中東派遣よりも、なによりも政権批判に集中して貴重な時間を費やしてきた野党議員達には、「審議が足りない」なんて言って欲しくないですね。