立民が新執行部人事を決定しましたが、メディアが『「帰ってきた民主党」抜け出せず』と指摘です




参院選の結果を巡り、立憲民主党は総括で「事実上の敗北」を認めました。党内から執行部への不満が高まり、執行部刷新を求める意見が相次いだことを受け、立民は両院議員総会を開き、党の新しい執行部を決定しました。

心機一転「政権を取りに行くため」の執行部刷新と野田代表はコメントしていますが、新役員の面々を見た一部メディアから『「帰ってきた民主党」抜け出せず』という指摘を受けてしまいました。

役員刷新のはずが「帰ってきた民主党」?

参院選の「事実上の敗北」を受け、立民は11日の両院議員総会で執行部人事を発表し、承認を得て決定しました。

新たな人事は安住淳幹事長(新任)、近藤昭一代表代行(新任)、馬淵澄夫代表代行(新任)、吉田晴美代表代行(新任)、本庄知史政調会長(新任)、笠浩史国会対策委員長(留任)、逢坂誠二選挙対策委員長(新任)、渡辺創広報委員長(新設)です。

野田代表は『安定感も必要だというのと同時に刷新感も必要だと。そのバランスをどうとるかというところに留意をした。政権を取りに行くための執行部だというふうに言い続けていきたい』とコメントしました。

しかし、産経新聞は『新体制のミッションは参院選の「敗北」を踏まえた党勢回復だが、新しい執行部の顔ぶれは「帰ってきた民主党」の域から抜け出せていない』と指摘しました。

当選2回の議員を抜擢したまでは良かったのですが、野田代表自体が民主党政権時の首相だったうえに、安住氏、馬淵氏、逢坂氏、近藤氏と、民主党政権時の政務三役が名を連ねていることで、一般の方も「まさに帰ってきた民主党だ」と湧いています。

古い顔と言われるベテラン議員が党をまとめる執行部を務めるのは、自民党や他の党も似たようなものですが、この人事で「政権を取りに行くための執行部」と言われてしまうと「悪夢の民主党政権」がどうしても連想されてしまいます。

民主党政権を悪夢として記憶している方々からの支持は難しいでしょう。




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