領空侵犯の無人機、正当防衛や緊急避難でなくても撃墜可能に。政府が閣議決定です。

中国による領空・領海侵犯が当たり前のように行われ、日本の安全保障環境は常に脅かされています。

自衛隊と海保は連日監視警戒にあたり、戦闘機のスクランブルなどで対応しています。しかし、中国軍は日本近海で空母による活動化を活発化させ、日本が抗議してもまるで意に介していません。

そんな中、政府は27日の閣議で、無人機が領空侵犯した場合、自衛隊は正当防衛や緊急避難に当たらなくても撃墜できるとの見解を閣議決定しました。無所属の松原仁元拉致問題担当相の質問主意書に答えました。

領空侵犯の無人機、正当防衛や緊急避難でなくても撃墜可能

攻撃用無人機への対処に関する質問主意書』に対し、『自衛隊法は、外国の航空機が無許可で領空に侵入した場合、侵犯機を着陸させたり領空から退去させるため「必要な措置」を講じることができると定めている。しかし、撃墜を含む武器の使用は、相手のパイロットの人命に関わるという理由で、正当防衛や緊急避難に該当する場合にのみ許されると解釈されている。令和5年2月20日の衆院予算委員会第1分科会で当時の増田和夫・防衛省防衛政策局長は、無人機にはパイロットが乗っていないため「正当防衛または緊急避難に該当しない場合であっても武器を使用することができる」と答弁している。今回の答弁書はそれを閣議決定で確認した形だ』とのことです。

日本の安全保障を守るための一歩前進と言えるでしょう。今回は無人機についてですが、有人機についてもより厳しい対応が出来るようお願いしたいと思います。

また、中国によるブイ設置が問題となりましたが、こういったものの撤去も日本で行えるよう対応して欲しいです。2023年に中国の気球がアメリカ上空を飛行したことが話題となり、アメリカが撃墜しましたが、無人機同様、気球に対しても撃墜できるようお願いします。

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