富士宮市長が「富士山を甘く見ている。隊員は命懸け」と、閉山期の救助費用は自己負担にすべきと怒りの主張です




閉山中の富士山に登り遭難するというニュースが話題となっていましたが、『富士宮市の須藤秀忠 市長は5月9日に行われた定例記者会見で、閉山期の登山者について「言うことを聞かず勝手に登っている」と怒りをあらわにし、「遭難すると人命を大事にするという見地から救助にいかなければならない。その費用は莫大なもので、個人負担にするべきだし、自己責任」と述べました。今後、閉山期の救助に関わるルール作りについて県に要請する方針です』とのことです。

この問題、中国籍男子大学生が2度遭難したことを受け、アルピニストの野口健氏は「救助隊はこの男の生命を助けたが、しかし、この男のメンタリティーはもはや救いようがない」と痛烈に批判。さらに「あまりに愚か。救助費用を請求するべき」と費用請求を訴えていました。さらに「僕も一昨年だったか、ヒマラヤ登山中に体調を崩しヘリでカトマンズまで降りましたが、自分で加入した保険にて支払いました。山岳保険、かなり高いですが、当たり前ですが払った上で山に登っています。人様のお国の山に登らさせて頂いているわけです。ネパール人の税金で助けてもらうわけにはいきません」とも投稿していました。

そして、今回の富士宮市長の訴えに野口氏は「富士宮市の須藤秀忠 市長の勇気ある訴え。付け加える事があるとするのならば「富士山を甘くみている」のは閉山期に限らない。救助費用は年間を通して請求すべき。閉山期には別途、莫大な罰金を取るのがいい」と述べています。さらに「以前もポストしましたが、フランスのモンブランは宿泊予約を取らないまま入山した場合の罰金は3600万円ほど。また、ヒマラヤは入山許可を取得してから山に登るケースが大半ですが無許可登山は逮捕されます」と、海外を例に挙げ警告していました。

外国人に限らず、日本人にも言えることです。登山をナメてはいけません。遭難しても簡単に救助してもらえるという安易な発想が出来ないようにしなければ、今後も増えてしまうでしょう。




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