
新石垣空港などの「特定利用空港・港湾」指定について、県が同意検討から見送りに一転です。国の防衛計画をオール沖縄の反発だけで邪魔するのですか?
国が、自衛隊などの使用を念頭に民間施設を整備する「特定利用空港・港湾」について、県は宮古空港・新石垣空港、中城湾港の3施設について、指定に同意する方向で検討していましたが、一転して同意を見送りました。
これを受け、石垣市議会は早期の同意を求める意見書を賛成多数で可決し、県の対応を非難しました。
オール沖縄の反発で見送り???
2月18日に『有事の際に自衛隊などが使用する「特定利用空港・港湾」について国が新たに石垣空港など3か所を追加指定することに沖縄県も合意する方向で調整を進めていて、18日、県議会の与党会派に説明しました』との報道がありました。やっと前に進めると石垣市議会も思ったでしょうが、28日には『県は宮古空港と新石垣空港、中城湾港の指定に向けて政府と調整していましたが、整備・拡充後の運用に不明な点が残っていることなどを理由に「現時点では指定に合意するかどうか、明確に意思を示すことはできない」という考えを28日夜、政府に伝えました』との報道がありました。
これには石垣市議会も怒り心頭です。『石垣市議会は3日の本会議で、県に早期の同意を求める意見書を賛成多数で可決した。県が新空港など3施設の指定に同意する方向で調整しながら、県議会与党の反対で同意に至らなかったことに対し「県の決定プロセスの不透明さを露呈し、政治的な思惑が行政判断を歪めていることを浮き彫りにしている」と批判した』と地元紙が伝えました。
記事には『意見書では「知事が地域の住民の安全と生活を軽視し、政局に迎合した結果」「県の場当たり的な対応と優柔不断な判断によって、地域の未来が犠牲にされようとしている」と疑問視した』ともありました。
一旦は同意する方向で進められていたものを急遽一転させたのには。オール沖縄の反発が影響したとしか考えられません。実際に『県議会与党会派では慎重な意見が強く、当面の合意は見送った』と報じられています。国が進め地域が要求する事業を、議会に通さず知事と県の少数与党の判断だけで決めていいものでしょうか。