不倫問題で受けた処分から復帰した玉木代表『手取りを増やす夏に』⇒交渉力の欠如はどう克服するのでしょうか。。。

『手取りを増やす』と意気込み103万円の壁問題の解消に動いた国民民主党ですが、その稚拙な交渉によってあっけなく与野党協議は終わってしまいました。

不倫問題で役職停止の処分を受けていた玉木代表は処分期間が終わり、代表に復帰しましたが、復帰後の会見で『この夏を手取りを増やす夏にしていきたい』と語りました。

手取りを増やすために奔走するのは評価できますが、与野党協議が決裂したことを反省しているのでしょうか。仮に反省もないのであれば同じことを繰り返すことは確実です。

与野党協議で目立った稚拙な交渉

国民民主党は、衆院選で大注目集め、躍進を果たしたものの玉木代表に発覚した不倫問題で躓いてしまいました。

玉木代表の不在が影響したのか定かではありませんが、103万円の壁をめぐる与野党協議では国民民主党の稚拙な対応が目立ちました。

呆れたのが交渉が始まって間もない12月、提案内容が不十分だとしていきなり協議を打ち切ったのです。その時、古川税制調査会長は、『結論も結果も出ないような、そういう協議をいつまで続けても、仕方がありませんので、もうこれでこちらとしては、止めさせていただきますということで今日、席を立った』と記者団に語っています。

提案内容が不十分であれば席を立つとは、稚拙であり、交渉する意思がない証拠です。このような稚拙な対応をしていては、いつまで経っても物事は前に進みません。

こうした稚拙な対応を見せつけていたにも関わらず、不倫問題の処分が明け、代表に復帰した玉木代表は記者団を前に『もう一度大きなうねりを全国に作り上げることができるよう、私自身改めて先頭に立って夏の選挙に臨む態勢を強化していきたい』『この夏を手取りを増やす夏にしていきたい』と述べています。

手取りを増やそうとする姿勢だけは評価できますが、これまでの与野党協議についての反省はないのでしょうか。

交渉で席を立ち、それでも103万円の壁の引き上げを訴える姿を見ると、ただの選挙戦術のように思えてなりません。

玉木代表は、これまでの与党との交渉について反省、そして総括をするべきだと思います。

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