大井川流域市町が『流域の総意』を発表するも、川勝知事「慎重になっている人もいるに違いない」。事実を認めたくないのですか?
リニア中央新幹線・静岡工区をめぐるボーリング調査に関して、大井川流域10市町の首長が速やかな実施を求める一方、静岡県の川勝平太 知事は慎重姿勢を崩さず、先延ばしを図っています。
JR東海と流域市町らが意見交換をした際に、流域市町の総意として「早期に着実に調査ボーリングを実施してほしい」との結果となったのですが、驚くことに参加もしていない川勝知事が「そんなはずはない」と言わんばかりの反論をしています。
認めたくない?『流域の総意』を受け入れない川勝知事
ボーリング調査について『染谷絹代・島田市長が『流域の総意』として、現在、山梨県内で進めている「高速長尺先進ボーリング」(調査ボーリング)について、「さらに静岡県境を超えて、特に破砕された脆弱な地層が分布する不確実性の高い地域で、早期に着実に調査ボーリングを実施してほしい」とJR東海に求めている』とのことですが、調査を先延ばしさせたい川勝知事は『これに対し、川勝知事は2月26日の定例会見で「10市町の総意と言われているが、1つ1つ確かめる必要がある。不分明なところがあるので、首長ほか関係者に聞いている」と疑問を呈し、「慎重にならなければならないし、おそらく慎重になっている人もいるに違いない」と言い切った。』とのことです。
2月25日に開催された「南アルプスのリニアトンネル工事による水資源保全の問題を巡る大井川流域の焼津、藤枝、島田、牧之原、御前崎、菊川、掛川の8市と吉田、川根本の2町の首長とJR東海との意見交換会」の結果、染谷市長が代表して『大井川流域市町の総意』としました。
意見交換会については『当日出席した流域関係者によると、複数の首長から「調査ボーリングをやるべし」の意見が出たため、染谷市長が「流域の総意」とすることを提案、反論異論はなく、まとまったという』とのことです。川勝知事にとってはよほど不都合なことだったのでしょう。参加もしていないのに勝手に「おそらく慎重になっている人もいるに違いない」と決めつけています。川勝知事に同調する空想の人物を作り上げたいようです。
水問題が浮上した当初には、大井川流域市町を味方につけていた川勝知事ですが、完全に四面楚歌に陥ったようです。
そもそもボーリング調査をしない限りは工事には着手できません。地層の問題や地下水の問題など、調査によって次の対策が決まるのです。流域市町が「まずは早期に調査をしてほしい」と求めるのは当然の流れです。この調査を引き延ばすということは、工事自体を邪魔していることになります。
川勝知事はあの手この手でリニア工事の妨害を行っていることが解りますね。