立民、党大会で「政権交代」を掲げるも、国民の後押しはあるのでしょうか?支持率、自民下落も立民は…

立憲民主党は、4日に党大会を開催し、次期衆院選で「政権交代」を掲げた2024年度活動計画を決めました。

自民党の政治資金問題で、立民は士気を高めているようです。泉代表は「次の総選挙で政権交代を必ず実現しようではないか」と鼓舞し、党も野党連携を進める方針を打ち出しています。

しかし、何といっても政権を交代するには国民の支持が最も重要ですが、自民は支持率を落としても、立民の支持は相変わらず振るっていません。これで政権交代が可能なのでしょうか?

立民、党大会で「政権交代」を掲げるも、国民の後押しはあるのでしょうか?

泉健太代表はあいさつの中で、自民党の派閥の政治資金問題を批判し『自民党の体質そのものであり、こういった体質を絶対に許してはいけない。金権政治を抱えている自民党を国家権力からたたき出す必要がある。次の総選挙で政権交代を必ず実現しようではないか』と訴えました。次期衆院選については「可能な野党間連携を進めつつ、自民党を超える第1党となる議席確保を全力で追求する」との方針を打ち出しました。

しかし、現実を見てみると、自民党は自ら招いた不祥事で、支持率が落ち込んでいますが、立民の支持率を見てみると停滞したままです。JNNの世論調査では『▼自民党の支持が前月の調査から4.7ポイント下落し、24.4%、▼日本維新の会は0.4ポイント上昇し、5.2%、▼立憲民主党は0.5ポイント下落し、5.0%でした』とのことです。時事通信の調査でも『自民党14.6%(前月比3.7ポイント減)、日本維新の会3.8%(前月比0.6ポイント増)、立憲民主党3.5%(同0.9ポイント減)』という結果でした。

通常なら与党の支持率が落ち込めば、野党第一党の支持率が浮上するはずですが、その気配すらありません。これの意味するところは、「自民は信用できなくなったが、立民が受け皿になるとは思えない」という国民がほとんどということでしょう。

自民を追及し、国民の信を失わせることばかり追求し、立民の支持を上げることを疎かにした結果です。まずは国民から支持される政党にならなければ政権交代など起こりません。今の自民党の支持率を上回ることが出来ないことにもっと危機感を持つべきではないでしょうか。

また、野党間連携と言っても、立民は共産党との関係をどうするつもりでしょうか。国民民主党は「非共産」を明確にし、日本維新の会も国会においては連携する場面もありますが、関係は水と油の状態で、立民と維新が選挙協力するビジョンがまるで見えません。「可能な野党間連携」については、現状では共産・社民・れいわとの連携が精一杯でしょう。

「自民党をたたき出す」「野党連携を進める」と主張するのはよろしいですが、そのためにどうするがまるで見えません。これでは国民の信用は得られません。民主党誕生の過去の栄光を引きずり、自民をたたけば政権交代が出来ると思っているのなら大きな間違いです。

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