米ＦＲＢ金融安定報告書、高インフレ長期化を警戒

産経ニュースによると、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が２０日公表した金融安定報告書で、高インフレの長期化による一段の金融引き締めや、景気減速に対する警戒感が強いことが明らかになった。調査対象となった研究者らが懸念を示した。とのことです。

ＦＲＢの急激な利上げを背景に物価上昇率が縮小し、市場では景気後退を回避しながら物価高を抑える「軟着陸」が期待されています。
ただ、ＦＲＢは物価上昇率の再拡大を警戒し、さらなる利上げに含みを残しています。
報告書は、政策金利をさらに急上昇させた場合には家計や企業に打撃を与えて「著しい景気減速につながる恐れがある」と指摘しました。
景気後退に陥って不動産価格が下落すれば「金融機関が大きな損失を被りうる」とし、金融機関に損失が生じれば融資の縮小につながり、経済活動を圧迫するとの見方を示しています。