エアコンの使用を見直して、電気代を節約




この夏、猛暑日が続き、政府が熱中症対策に向けた取り組みを強化している中、エアコンの使用から電気代の高騰を避けるため、節約を心がけることも大切です。

設定温度を1度下げるとどれくらい消費電力が増える?
部屋をガッツリ冷やすなら、まず思い浮かべるのが設定温度の変更ではないでしょうか。設定温度を下げれば当然ながら部屋は涼しくなりますが、その際に気になるのが消費電力の増加です。環境省の「家庭でできる節電アクション」によると、夏の冷房時の温度設定を1度下げると約70W消費電力が増えるとされています。

例えば、1kWh22.86円の場合、設定温度を28度から27度に変更すると年間で30.2kWh増加し、約700円電気代が増えるそうです。年間約700円というとそれほど大きな差はないように感じるかもしれませんが、この値はあくまで一般的な家庭の場合です。

日中の在宅時間が長い人や、家庭に設置しているエアコンの台数が多いほど差が大きくなるため、できる限り設定温度を高くして使うほうが節約になります。

設定温度を1度下げるより風量を強くするほうが効果的
室内機によって空気から熱を集め、室外機によって熱を外に出して部屋を涼しくするのがエアコンの仕組みです。室外機には冷媒の温度をコントロールするための圧縮機が搭載されており、この圧縮機を動かす際にエアコンの消費電力の約80%が使われています。

設定温度を下げるとより多くの熱を運ぶ必要があり、その分圧縮機への負荷が大きくなります。このような理由から、設定温度を下げると消費電力が増え、電気代も高くなるのです。

一方で、ファンの消費電力は圧縮機の消費電力ほど大きくありません。風量を強くするとファンの音が大きくなるので電力を大量に使っているように思いがちですが、実は設定温度を1度下げるより風量を強くするほうが節約になります。

引用元 部屋をガッツリ冷やしたい! 効果的なのは「1度下げる」「風量を強くする」のどっち?

その他にも、エアコンや室内機のフィルターが汚れていないかをチェックすることも大切であり、空気が通りやすい環境を整えておくことで、部屋の中の熱を効率よく外に出すことができ、節電に繋がります。

また政府の取り組みとして、図書館やコミュニティーセンターなど公共の施設を熱中症避難場所として位置づけ、クーラー設置や水分補給ステーションの整備が進められています。



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