防衛財源確保法案をめぐって立民と日本共産党が委員長の解任決議案を提出するも、維新の会と国民民主党は同調せず。。。批判合戦の様相を呈しています。。。
通常国会で連携をしていた立民と維新の会ですが、それはもう過去のことになったようです。防衛財源確保法案をめぐって両党と対応は分かれ、立民は日本共産党と共同して委員長解任決議案を提出しました。
一方で、法案に反対していた維新の会はこの立民のやり方に同調しないどころか『昭和のやり方』と批判しています。この維新の会の批判を受けて、今度は立民が維新の会を批判し泥仕合の様相です。
結局のところ、立民にとって波長が合う政党は維新の会ではなく、日本共産党なのではないでしょうか。。。
日本共産党と解任決議案の提出に走った立民
日本周辺の安全保障環境に悪化に対応するため、岸田総理は安全保障政策の大転換を行いました。その大転換の中で防衛費増額の財源を裏付けるのが防衛財源確保法案です。
この法案をめぐって、立民、維新の会、国民民主党、日本共産党は反対の方針を示していましたが、反対は反対でも対応が分かれました。
立憲民主党と共産党は10日、衆院財務金融委員会の塚田一郎委員長(自民党)の解任決議案を衆院に提出した。与党は防衛費増額の財源を裏付ける防衛財源確保法案について同日の採決を提案していた。
解任決議案の提出により10日の財金委は流会となった。委員会採決と衆院通過は先送りとなる。立民の安住淳国会対策委員長は提出後、記者団に「質疑を打ち切って採決を強行しようとしている。国民不在の国会運営だ」と述べた。
法案への反対方針で一致していた日本維新の会と国民民主党は解任決議案の提出に加わらなかった。解任決議案の提出に先立ち立民、維新、共産、国民民主の野党4党は国対委員長会談を開き、対応を協議した。
引用元 立民・共産、塚田委員長の解任案提出 防衛財源法案巡り
立民の安住国会対策委員長は、国民不在の国会運営だと批判していますが、立民の国会質疑の多くが国民不在だったのではないでしょうか。国民生活を置き去りにして政府への批判に没頭していた姿は多くのマスコミが報じていました。
そしてこの法案では反対で一致していたにも関わらず、立民と維新の会の対応が分かれたと報じられています。委員長の解任決議案を提出した立民と日本共産党の行動に対して維新の会の遠藤国会対策委員長は批判の声をあげています。
維新の遠藤国対委員長は、記者団の取材に対し、採決阻止の解任案提出に一定の理解を示しつつも、「手段が我々とは違う」と述べた。
さらに、立憲などの対応を「昭和のやり方」と指摘し、「我が党は新しい国会戦術を整えていく。令和の国会戦術を編み出していきたい」と語った。
引用元 維新「昭和の国会戦術だ」 立憲など提出の委員長解任案に加わらず
立民と日本共産党のとった行動を『昭和のやり方』と批判しているのです。この維新の会の批判を受けて、党内きっての武闘派の安住国会対策委員長は維新の会に対して『こういう国会運営は昭和のやり方だという人もいるが、昭和も令和も関係ない。ダメなものはダメだ。国会対策に今風も何もない。昭和の何が悪いんだと。昭和にもいいことたくさんある』と言う始末です。
両党の対応を見ると立民にとって政策はもちろん、国会戦術の面でも波長が合うのは維新の会ではなく、日本共産党なのではないでしょうか。
立民が保守層にアピールする為にとったとされる維新の会との連携ですが、結局のところ頼りになるのは友党の日本共産党だけのようです。
無理をして右にすり寄るのではなく、極左同士で連携してくれた方が、有権者にとって分かりやすいに違いありません。