マイナカードを持ち歩かなくても、マイナカード関連サービスの利用が可能
デジタル庁は、マイナカード機能のうち、署名用および利用者証明用の電子証明書をスマホ端末にダウンロードできるようにし、マイナカードを持ち歩かなくても、マイナカード関連サービスの利用が可能となります。
このスマホJPKIを使い、オンラインで本人確認が行える機能を、Liquid(東京都千代田区)とサイバートラスト(東京都港区)が開発したと4月26日発表した。金融機関や通信事業者などが導入すれば、オンラインで簡単に本人確認が可能になる。
これまでも、スマホに専用のアプリをインストールすれば、マイナカードを使った本人確認は可能だった。しかし、都度スマホでマイナカードを読み取ってマイナカードに登録した暗証番号を入力する必要があった。
スマホJPKIを使うと、専用アプリを用意しなくてもWebブラウザから認証を開始でき、マイナポータルアプリを使い、スマホ内のマイナカード情報を読み取ることで本人確認が行える。マイナカードを持ち歩く必要もなくなる。
本人確認には、住所、氏名、生年月日、性別の基本4情報が含まれた署名用電子証明書を使うため暗証番号が必須だ。ただしコンビニ証明書交付や健康保険証利用などの当人認証に使われる利用者証明用電子証明書については、暗証番号を入力せずにスマホの生体認証を使うこともできる。
マイナンバーカードを利用することで、紙の使用量を減らすことが可能となり、住民票や税務署からの書類の送付がオンラインで行えるため、紙媒体による書類の発送がなります。
また、マイナンバーカードの機能として、住所情報を変更すれば金融機関の情報が一括で変更できるサービスは、あくまで本人の同意がある場合のみで、マイナンバーカードに登録した住所、氏名、生年月日、性別が金融機関側に情報提供されます。
このように予定するマイナンバーカードのスマートフォンへの搭載に向けて、GW期間中に公的個人認証システムの更改作業を実施すると発表されました。