厚生労働省、新型コロナウイルスが5類に引き下げ、新たな感染防止の呼びかけ
厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられることに伴い、コロナ対策を基本的な感染対策として、新たな健康習慣を個人に求められる内容として示しました。
厚生労働省の専門家組織の有志らは8日、新型コロナウイルス感染症が5類に移行することに伴い、個人に求められる身近な感染対策をまとめた。場面に応じたマスクの着用や換気、手洗いなどを「感染防止の五つの基本」として示した。
同日に開かれた厚労省に感染対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード」(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)の会合で示された。基本的な考え方として、地域の流行状況に関心を持ち、自ら感染を防ぐことを求めた。さらに「呼吸器系疾患は高齢者に対しては生命にかかわるリスクが高いため、高齢者の方々に感染が及ばないような配慮は重要だ」と指摘した。
「五つの基本」ではまず、発熱や下痢などの症状がある場合は自宅で療養し、体調不良時は医療機関を受診する一方、重症化リスクが高い人と会う際は体調管理を厳重にすることを求めた。感染状況に応じたマスクの着脱やせきエチケットの実施、3密(密集・密接・密閉)の回避の他、食事前やトイレ後、帰宅時における20~30秒かけた手洗いの励行なども記した。
脇田氏は「一般的な感染症に対する対策ということをしっかり考えていく必要がある」と述べた。
五つの基本は、症状がある場合などには自宅療養や受診場に応じたマスク着用や、せきエチケット、密閉、密集、密接の回避や換気、手洗い、適度な運動や食事から、自身や身近な人、社会を感染症から守ることが重要なことだと呼び掛けています。
新型コロナの感染者数は、全国のほとんどの地域で前週を下回っており、減少傾向が継続していることから、国民ひとりひとりのエチケットや感染拡大防止に対する取り組みが重要となります。