広島平和記念資料館にバイデン大統領の訪問予定
政府は今年5月、G7首脳会議を広島で開く予定であり、各国首脳による広島平和記念資料館の訪問について、アメリカ政府がバイデン大統領の訪問を決めたことを発表しました。
日本政府は今年5月、G7(=主要7か国)首脳会議を広島で開きます。この広島サミットにあわせ、日本政府はG7首脳の「広島平和記念資料館」への訪問を調整してきました。
複数の政府関係者によりますと、これまでにアメリカ政府がバイデン大統領の訪問を了解したと日本政府に伝えたことがわかりました。
日本政府は、各国の首脳による資料館訪問を実現するためには、アメリカの理解を得ることが欠かせず、最も重要だと考え、協議を続けてきました。
G7首脳全員が資料館を訪問すれば初めてで、岸田首相としては世界のリーダーに被爆の実態を説明し、「核兵器のない世界」に向けた機運を高めたい考えです。
広島サミットでは各国首脳が初日の5月19日に平和公園と資料館を訪問する方向で調整が進んでいるほか、世界遺産・厳島神社のある宮島で会議を開催する方向で検討されています。
一方、日米両政府が調整を続けているバイデン大統領の長崎訪問について、複数の政府関係者は「調整はアメリカ側次第」と話しています。
岸田総理は、通常国会の施政方針演説にて、広島サミットでは、核兵器のない世界に向け国際的な取り組みを主導することを意気込みました。
また被爆地広島で開かれるサミットの機会をとらえ、核兵器のない世界に向け、国際的な取り組みを主導し、ヒロシマアクションプランを始め、これまでの取り組みの上に立って国際賢人会議の叡智も得ながら現実的かつ実践的な取り組みを進めていく方針です。