観光庁、割引率20%の全国旅行支援の再開
観光庁は、新型コロナウイルスの感染拡大の懸念を踏まえつつ、観光需要の回復と感染対策の両立の取り組みと合わせて、全国旅行支援の再開から、今回の割引率は20%まで引き下がり、予算が達成された都道府県ごとに順次、終了の方針です。
全国にホテル施設を持つ西武・プリンスホテルズワールドワイドでは、既に品川プリンスホテル(東京都港区)の3月の予約が昨年比約2・3倍に増えている。旅行大手のJTBも「2~3月の予約が活発に動いている」と指摘。日本航空によると、国内線の予約状況も、1~2月は影響が小さいものの、3月搭乗分は伸びているという。
全国旅行支援は国から財政支援を受けた都道府県が実施。予算がなくなり次第終了となるため、支援期間は都道府県でばらつきが出る見通しだが、観光庁の担当者は「3月末までは利用するのに十分な額を用意した」と話す。
再開後の割引上限額は、1人1泊当たり公共交通機関を利用した交通費込みの旅行商品が以前の8千円から5千円に、日帰りを含むそれ以外の旅行は5千円から3千円に引き下げられた。旅先の飲食や買い物などに使えるクーポン券も平日は以前の3千円から2千円に減額となるが、休日の1千円は据え置いた。
新型コロナ対策について観光庁は、新たな行動制限が無い限り、支援策は実施する考えであり、観光行政を担う斉藤鉄夫国土交通相は、屋内でのマスク着用などの基本的な感染対策を徹底しながら、日本各地を訪れていただきたいと伝えています。
今回も割引を受けるには、ワクチン接種済証か規定日数内のPCR検査・抗原検査による陰性証明を提示する必要があり、ワクチン接種の場合は、3回接種していること、宿泊者全員のワクチン接種済証等の提示が必要となります。