中国の白紙デモは「天安門より打撃」




中国で11月下旬から、習近平政権の「ゼロコロナ」政策に白紙を掲げて抗議するデモが広がりました。
この抗議デモのうねりは、天安門事件に終わった1989年の民主化運動よりも大きな打撃を政権に与えたとの見方が出ています。

中国各地の「白紙デモ」を応援する人々の輪は、海外のニューヨークや東京、台湾にも広がっている。

台北中心部の自由広場では4日午後、白紙を手にした約100人の若者が集まり「中国人にも自由を」「独裁反対」とシュプレヒコールを上げた。台湾の人権活動家のほか、3年前に香港で反政府デモに参加し、台湾に逃れてきた学生らが参加していた。

引用元 中国の白紙デモは「天安門より打撃」 台湾でも連帯

白紙を手にした抗議者が各地に次々と現れており、白紙には「何かを書いても消される」ということを示し、言論封殺に抗議する意味があるといいます。
中国共産党中央党校の元教授で米国在住の蔡霞氏によれば、白紙デモと89年の民主化運動はともに若者中心の運動だが、大きな違いがあります。
天安門事件の際の民主化運動は、中国が改革開放に向かう途上で起きました。「もっと自由が欲しい。政治改革を進めてほしい」といった高い理想を掲げた大学生や知識人が中心で、一般市民が主役ではなかったことが今回のデモとの大きな違いといいます。
今後共産党政権にどのような影響があるか注目です。




関連記事一覧