「露ミサイル、ポーランドに着弾」と報じた記者を解雇
AP通信は22日、ポーランドに「ロシアのミサイル」が15日に着弾したと報道したのは「言語道断の誤り」だったとして、記事に関与した安全保障担当の記者を解雇したと公表しました。
APは匿名の米情報機関高官の話として「ロシアのミサイル」と速報。ポーランドは北大西洋条約機構の加盟国で、報道を受け、ロシアとNATOとの紛争に拡大するとの緊張が急激に高まった。
実際に着弾したのは、ロシアのミサイルを迎撃するためウクライナ軍が発射したとの見方が有力。バイデン米大統領も、APの報道後に「ロシア側から発射された可能性は低い」と述べていた。
解雇された記者は2020年から勤務しており、APは、この記者が匿名の情報源を記事に用いる際の規則を順守しなかったことを解雇の理由としています。
一人の誤報により戦争が始まってしまう危険性を考えると、記者というのは非常に重要な職であり、真実を報道する義務があるということを改めて考えさせられます。