中国政府が「ゼロコロナ政策」大幅緩和
中国政府は7日、新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に食い止める「ゼロコロナ」政策の大幅な緩和策を発表しました。
これまで集中隔離の対象だった無症状や軽症の感染者に自宅隔離を認め、大規模な一斉PCR検査も行わないといった方針を明確化した。
中国各地でゼロコロナ政策への抗議活動が起きたことを受け、習近平政権は防疫措置の見直しを急いでいる。庶民の不満を解消することに加え、経済への影響を和らげることも狙う。
10項目からなる政府の通知によると、自宅で隔離可能な条件が整っている無症状者と軽症者は、集中隔離施設に収容されなくても済むようになった。集中隔離施設には「環境が劣悪」といった不満があった。
ゼロコロナ政策は中国経済の重荷になっている。地方政府にとっては、PCR検査などの費用が財政的な負担となっており、対策緩和で中国経済を下支えする狙いもあるとみられています。