大阪・関西万博の会場となる人工島「夢洲」の国際医療拠点構想を目指す




国際医療拠点構想として、2025年大阪・関西万博の会場となる人工島「夢洲」について、万博開催後の跡地を国際医療拠点として活用する大阪府と大阪市の構想は、議論されています。

議論の俎上に上がっていたのが、医師・看護師国家試験に対する規制緩和だ。現行制度では、医療従事者は日本語の試験をパスしなければ、原則日本で医療行為ができず、外国人が医療に携わる上でのハードルとなっている。

府市は規制緩和で英語での受験も可能にすることで、外国人医師らの参加を促し外国人が安心して医療を受けられる体制を構築するとともに、著名な外国人医師らの招請によって医療水準を高める狙いだ。

ただ、これまでに2度開かれた専門家の検討会議は紛糾。「自国の医師がいると安心感があり、ニーズはあるのでは」といった前向きな声が一部ある一方、「専門性の高い試験を英語で誰がどう作るのか」、「著名なスーパードクターがわざわざ来るとは思えない」、「ネーティブの医療通訳で対応できる」といった反対意見が大勢を占めた。

さらに府市は、帰国後の外国人患者をフォローするためのオンライン診療の実施や国内未承認薬の処方なども規制緩和の対象として検討しているが、重大な副作用が起きた場合の責任の所在など課題はある。

引用元 万博跡地の「国際医療拠点構想」が難航、外国人医師参加に懐疑論も

医療国際拠点では、医療機関と企業、スタートアップ、支援機関等が一つ屋根の下に集積することを特徴としており、再生医療をベースにゲノム医療や人工知能、IoTの活用など、今後の医療技術の進歩に即応した最先端の「未来医療」の産業化をコンセプトとしています。

夢洲内で国家戦略特区の規制緩和を踏まえ、外国人医療従事者の参入のハードルを下げる案が浮上していますが、専門家からは懐疑的な声が相次いでおり、これらの議論から国際貢献を推進する仕組みに取り組みんでいます。



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