岸田首相、アフリカ開発会議に参加し、アフリカの成長に貢献する姿勢を各国にアピール
日本が主導する第8回アフリカ開発会議がチュニジアの首都チュニスで開幕され、岸田首相は首相公邸からオンラインで開会式に参加し、アフリカの成長に貢献する姿勢を各国にアピールしました。
日本が主導する第8回アフリカ開発会議（TICAD8）が27日、チュニジアの首都チュニスで開幕した。新型コロナウイルス感染で療養中の岸田文雄首相は首相公邸からオンラインで開会式に参加。基調講演でアフリカに今後3年間で官民合わせて300億ドル規模を投資すると表明した。産業、保健・医療、教育、農業、司法・行政など幅広い分野で今後3年間で30万人の人材を育成することも明らかにした。
首相は講演で「日本はアフリカと『共に成長するパートナー』でありたい」と訴え、「アフリカの課題克服に共に取り組み、アフリカの成長に力強く貢献する。それを通じて日本も学び、成長する」と強調した。
今回の会議について「『人への投資』や『成長の質』を重視している」と説明し、アフリカに関する日本の具体的な取り組みとして、環境と成長を両立させる「グリーン成長」の促進や、スタートアップ（起業）に焦点を当てた投資の促進などを挙げた。
ルールに基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化が必要だとして、「自由で開かれたインド太平洋」の推進、国連安全保障理事会改革を含む国連全体の機能強化などに向け、アフリカと連携を強化する考えも示した。
アフリカ開発会議では、日本主導でアフリカへの支援や投資を議論する国際会議であり、1993年から始まり、2013年から3年ごとの開催期間であり、横浜市での会議においても42カ国の首脳級が参加し、過剰債務問題への対処の重要性を訴える宣言を採択しました。
岸田首相は、今後3年間で官民合わせて、総額300億ドル規模の資金を投入すると演説し、アフリカを共に成長するパートナーと位置付けたうえで、人への投資と成長の質を重視すると表明し、産業や保健、医療などの分野を中心に、30万人の人材育成を行う方針を述べました。
