夏のマスクは熱中症とフィルター性能の低下に注意
厚生労働省は、屋外に限らず屋内であっても、人との距離が確保でき会話がほとんどない場合は、マスク着用は不必要として呼びかけている中、20~59歳の女性約2,000人を対象に、マスク着用についてアンケートが実施されました。
最初に、今年7月以降の着用状況について聞くと、65.4%の女性が「毎日着けている」と回答した。「週に5~6日」は13.6%で、「週に3~4日」は8.9%だった。では、状況に応じてマスクを外す機会が増えたかというと、半数以上の53.7%は「変わらない」という結果に。「とても増えた」(8.7%)、「まあまあ増えた」(30.5%)と比較すると、暑い時期でも以前と同じように着用している人が多いことが分かった。年齢別にみると、20・30代は外すことが増えた人が40%前後いる反面、50代は「変わらない」人が6割以上となっている。
「自宅以外ではマスクを着けている」人は76.5%。一方、「人が近くにいる時は」は49.5%、「人混み・人の多い場所」は49.1%で、半数近い人は場所・状況をみてマスクを外すこともあるようだ。マスクを外しているシチュエーション1位は「周りに人がいない時」(49.3%)。「飲食時」も45.9%が外していて、「暑い場所」では34.2%となっている。他方、「運動中」に外している人は19.5%、「話をしない時」でも18.5%しかマスクを外していないようだ。
マスクを外した時に最も気になるのは「人の目」(35.4%)。2位は女性ならではの「化粧の見え方」(31.6%)となり、「顔を見られるのが恥ずかしい」という女性も26.7%いた。
マスクを外して思い切りしたいことは「会食」(50.0%)。「メークやおしゃれを楽しむ」は46.4%で、「人と会話をする」は44.1%だった。
アンケート結果からは、「話をしない時」のマスクの不要性を考える方は18.5%であることから、場面に応じたマスク着用の有無の呼びかけを引き続き行う必要があります。
暑い気温下でのマスク着用は、熱中症の危険が高まるため、適切に判断してマスクの着脱を行う必要があります。
また気温が高いことによりマスクの内側が汗やムレで湿っているような状態になりやすく、マスクの種類によってはフィルター性を損なう可能性があるため、新しいマスクに代えた方が良いと考えられ、マスク着用のタイミングを考えて、感染リスクの低いときにはマスクを外すことを考える必要があります。