新型コロナウイルス、オミクロン株BA.5による症状や重症化の特徴について




新型コロナウイルスは、これまでに様々な変異を繰り返し、日本国内での新型コロナの流行を抑制すべく、対策に取り組んでいます。その中で、第7波の主流であるBA.5の感染者に関する症状の内容や頻度、重症化のタイミングなどについて、分析が進んでいます。

BA.5に感染した人の症状の特徴は?

従来の新型コロナウイルスと比べて、オミクロン株では鼻水やのどの痛みなどの症状が多く、嗅覚・味覚の異常は少なくなっており、より風邪やインフルエンザの症状に似てきていることが分かっていました。

札幌市でBA.5流行期に感染した約4万人の臨床症状が公表されています。

この報告では、咳(62%)、のどの痛み(60%)、頭痛(41%)、38度以上の発熱(40%)、鼻水(40%)などが頻度が高い症状だったとのことです。

これらの症状がみられた場合は無理はせず仕事や学校は休んで、検査を受けるようにしましょう。

中略

広島県健康福祉局は、第3波から第7波までの新型コロナ感染者の重症化の頻度についてデータを公表しています。

これによると、中等症II(酸素投与が必要な状態)以上に重症化した感染者は、デルタ株が主流であった第4波が9.3%と最も頻度が高く、第7波では0.6%とこれまでで最も低くなっています。

最も重症化しやすい60代以上の高齢者についても第7波では3.5%にまで低下しています。

またワクチン接種回数ごとに見ると、60代以上の2022年7月の感染者のうちワクチン未接種者は8.3%が重症化しているのに対し、3回接種者は2.3%にとどまっており、ワクチン接種による重症化予防効果はBA.5でも保たれていることが分かります。

なおワクチン接種回数や基礎疾患などで調整すると、BA.5はBA.2と比べると1.65倍入院しやすいというデンマークからの報告もあり、BA.5の病原性そのものは従来のオミクロン株よりむしろ高い可能性が示唆されていますが、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方の3回目・4回目接種が進んだことで第6波よりも重症化する人が減っているものと考えられます。

引用元 新型コロナ オミクロン株BA.5による症状の特徴について 重症化する頻度やその時期は?

オミクロン株は、年齢によって症状が変化し、一般的に年を取れば取るほど感染症にかかった際に熱が出にくくなることも考えられ、高齢者の方は、発熱の有無から新型コロナウイルス感染の判断は注意が必要です。

また、年齢が若い方については、オミクロン株が流行して以降、小児のけいれんが増えていることが明らかになっており、重症化する頻度が低いだけの判断では、危険性が考えられます。

そのため、国民一人ひとりがワクチン接種の検討や基本的な感染対策を継続的に行っていくことが重要とされます。

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