立民県連が選挙の敗因を分析しました。。。『一番は公認手続きに時間がかかりすぎた』としていますが、他の選挙区に比べて負けすぎではないでしょうか。。。
8月中にまとめるとしている立憲民主党の選挙総括ですが、一足先に鹿児島県連が行いました。
県連が率先して総括することは良いことだと思いますが、そこで掲げられた敗因が余りにも稚拙なものに感じてしまいます。その敗因は『公認手続きに時間がかかりすぎた』というものです。
鹿児島選挙区では、当選した自民党の候補に10万票以上もの差をつけられています。一方自民党の候補者も擁立が遅れた地区があります。その山形選挙区では、自民党はそこまでの大敗を喫していません。
今、立憲民主党に求められるのは党勢低迷という事実を反省して真摯に受け入れることだと思います。
あまりにも稚拙に感じる敗因分析。。。
立憲民主党にしてみれば、参議院議員通常選挙の結果は予想外の敗北だったと思います。その敗北について総括が立憲民主党党本部ではなされていますが、一足先に立憲民主党鹿児島県連が総括を行いました。
地元紙が次のように報じています。
立憲民主党鹿児島県連は24日、鹿児島市で常任幹事会を開き、鹿児島選挙区で党公認の柳誠子代表(61)が落選した参院選を総括し、公認決定や支援体制づくりの出遅れが敗因と結論付けた。一方、柳氏を事実上の統一候補とした野党連携は評価し、継続を求めるという認識が示された。
公認決定等が遅れたことが本当に敗因なのでしょうか。鹿児島選挙区では自民党候補に立憲民主党候補が10万票以上の差で敗れました。
確かに、立憲民主党が候補者擁立と報道されたのは4月に入ってからです。4月に公認申請するのは他の選挙区と比較してもみても確かに遅れています。ですが、この立憲民主党の鹿児島選挙区以上に候補者擁立が遅れた選挙区があるのです。
その選挙区とは山形選挙区です。山形選挙区の自民党候補者について河北新報が報じたのは5月28日です。選挙の公示まで1か月を切っていました。
自民党選対委員長の遠藤利明党山形県連会長(衆院山形1区)は27日、山形市内で記者団の取材に、夏の参院選山形選挙区(改選数1)に元県議の大内理加氏(59)を擁立すると明言した。29日に支部長らを集めて会合を開き、正式に決定する予定。全45選挙区で党候補が出そろう。
党は23日に大内氏に立候補を要請。大内氏は後援会や家族と相談し、26日に受諾する意向を伝えた。河北新報社の取材に「岸田政権を支持する県民の受け皿がないのは避けなければいけない」と理由を語った。
引用元 参院選山形 自民、大内理加氏を擁立へ 全45選挙区で党候補出そろう
結果、山形選挙区では国民民主党の候補者が自民党の候補者を破りましたが、その差は3万票にも満たないものでした。
立憲民主党の鹿児島選挙区と同じく、擁立が遅れたにも関わらず、山形選挙区は接戦だったのです。同じように候補者擁立が遅れたにもかかわらず、何故鹿児島選挙区で立憲民主党は大敗を喫したのでしょうか。
大敗した原因は、出遅れ云々ではなく、単純に党勢が低迷しているだけではないでしょうか。低迷する党勢を敗因にしたくないのかもしれませんが、敗因も直視できない政党が次の選挙で勝てるとは誰も思いません。
県連は稚拙な総括を行いましたが、立憲民主党党本部で行われる総括は、敗因を直視したのにしてもらいたいと思います。