中国の徹底されたロックダウンで経済は急ブレーキに。。。




中国の新型コロナウイルス感染防止策として、ロックダウンによる厳戒態勢を取り始めてから1か月以上が経過しており、多くの居住区が封鎖され、商業施設の大半が営業を停止し、各地の影響は大きく広がっています。

 中国の第一四半期(1-3月)のGDPは前年比+4.8%と2022年中の政府目標(+5.5%)を下回った。この政府目標自体がここ30年で最低の水準である。政府は5月にも経済が底打ちして回復経路をたどると楽観的見通しを示しているものの、民間エコノミストの間では第二四半期のGDPはロックダウンの影響からさらに落ち込み、マイナス成長を見込む先すら見られる。

現に中国の経済活動は、第二四半期入りした4月になって大きく落ち込んでいる。まず、小売売上高は3月に前年比―3.5%とマイナスに転落した後、4月には市場の事前見通し(-6.6%)を大きく超える同-11.1%と2か月連続のマイナスとなった。2020年3月以来最大の落ち込む幅となった。とくに4月の自動車販売は上海のロックダウン施行などから前年比―48%の大幅減少を見た。5月も上海などでロックダウンが続いており、消費の大幅な落ち込みは避けられそうもない。

引用元 ロックダウンで中国経済急ブレーキ 4月の自動車販売は半減

習近平国家主席は、ゼロコロナ政策を最優先で実施すると公約しており、大きな成果をあげなければいけない情勢であり、封じ込め対策も劇的にエスカレートしています。

ロックダウンの影響は実物経済のみならず、経済運営の責任者である劉鶴副首相が懸念を表明した不動産ーへの悪影響も拡大し、中国経済はすでに恒大集団などの流動性危機と不動産価格の下落に見舞われています。



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