モーニングショーに出演中の玉川徹さん『10万人単位でウクライナ難民を受け入れるべき』と主張です。。。発言する前に情報を精査しましょう。。。
新型コロナウイルス関連からロシアによるウクライナ侵攻にシフトチェンジしたテレビ朝日のモーニングショーですが、内容こそ変われども、発言等に関しては相変わらず現実離れしたものが多く見受けられます。
番組コメンテーターを務める玉川徹氏は、ウクライナからの避難民受け入れについて『10万人単位』と主張しているのです。
もちろん、多くの避難民が日本を頼って来日するのであれば、受け入れることは当然です。ですが、避難民の受け入れを要請した駐日ウクライナ大使が200~300人としているのにです。
玉川氏は一体なにを考えて『10万人単位』と言っているのでしょうか。。。
玉川氏がウクライナ情勢で持論。。。
ロシアの侵攻が続いているウクライナですが、祖国を追われ隣国に逃れた避難民が多くいます。その避難民が頼りにしているのがポーランドです。
モーニングショーでポーランドの避難民の受け入れ状況について報道した後、コメンテーターの玉川氏が驚きの発言をしています。
ロシア軍の進攻により、ウクライナからは280万人の避難民が国外へと脱出している。15日(2022年3月)の「モーニングショー」ではポーランドからの中継を交えながら現状を伝えた。
中略
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「ポーランドの人口は3800万人で、172万人はその4.5%。日本に当てはめると500万人に相当する。北海道や兵庫県と同じくらいの人口が一気に入ってきたようなインパクトで、受け入れ続けることは無理。我々日本も含めて長期的にウクライナの方々を受け入れなければいけないのでは。日本でも10万人単位の人を受け入れる用意をしなければいけない」
引用元 ウクライナ避難民の現状と課題 玉川徹「日本でも10万人単位の受け入れ用意を」
玉川氏は『10万人単位』での避難民の受け入れを主張しているのです。避難民が来日することに異論はありません。ですが日本に余裕はあるとは思えません。
玉川氏の主張は荒唐無稽も良いところなのです。玉川氏が発言をする数日前に駐日ウクライナ大使が古川法務大臣に見通しを伝えているのです。
駐日ウクライナ大使の見通しでは『200~300人』です。。。
玉川氏が避難民に言及するまでもなく、日本政府やウクライナ政府がとっくに動いています。
入国を管理する古川法務大臣に面会した駐日ウクライナ大使は、日本への避難を希望する人数の見通しを伝えています。
ウクライナのコルスンスキー駐日大使は、きょう午後、法務省を訪れ、古川法務大臣と面会しました。ウクライナからの避難民の受け入れを要請したのに対し、古川大臣は「積極的に取り組む」と応じました。
古川禎久法相
「ウクライナからの避難民、避難される方の受け入れにも、積極的に取り組んで参ります」コルスンスキー駐日ウクライナ大使
「日本も避難民を受け入れてくださるということで、とても感謝しております。なぜなら、日本は出入国に関して、とても厳しい規制を持っていることを知っているからです」法務省によりますと、今月2日の岸田総理の受け入れの表明以降、外務省でビザを発給して受け入れたウクライナ人は9日までに13人だということです。コルスンスキー駐日大使は、日本に避難を希望するウクライナ人は200人から300人位とのとの見通しを示しました。
引用元 駐日ウクライナ大使が要請 「避難民」の受け入れを
駐日ウクライナ大使が明かした見通しを玉川氏は知らなかったのでしょうか。
現実離れした主張をするのは新型コロナウイルス関連で視聴者の不安を煽った時と瓜二つです。少なくとも情報番組であるなら、情報を精査した上で現実の話をするべきです。
玉川氏の発言は、常に専門家としてではなく、いわば『一般人の感想』といったものです。いつまでこのような『感想』を公共の電波で垂れ流すつもりなのでしょうか。
失墜した信用を取り戻さなくてはならないテレビ朝日にとってモーニングショー改革がその第一歩になるはずです。