新型コロナワクチン接種3回目の副反応「傾向と対策」
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、政府は3回目のワクチン接種に力を入れ、第6波の出口に向かって歩みを進めています。
東京ビジネスクリニックの内藤院長は、ワクチンの種類を問わず、3回目のワクチン接種の特徴を3つ指摘します。
〈1〉副反応の頻度や程度は2回目接種後と同じ
〈2〉副反応は12~24時間後に表れ、2回目の接種より早い傾向
〈3〉新型コロナの感染流行期の接種のため、感染による症状か、副反応かの判断が困難内藤院長は「痛みや発熱はほとんどの人にみられる副反応。ワクチン接種と解熱鎮痛剤はセットで考えてもいいかもしれません。女性の場合、生理痛の緩和で自分に合った痛み止めを常備していれば、それを服用してください」とアドバイスします。
3回目のワクチン接種が、オミクロン株の猛威によるコロナの感染が収束しない状況と重なったため、「発熱外来を受診する人で、前日にワクチンを接種したというケースが多くあります。発熱がワクチンの副反応なのか、たまたま同時期にコロナに感染したのか、新規感染者数が多いだけに不安を抱いても仕方ありません」と内藤院長。
厚生労働省研究班の分析によると、副反応の症状は、接種翌日に表れるケースがもっとも多く、接種の3日後にはほぼ消えると報告されています。
副反応は人それぞれですが、接種が進められているワクチンは、デルタ株等に対して、高い発症予防効果等がある一方、感染予防効果や、高齢者においては重症化予防効果についても、時間の経過に伴い、徐々に低下していくことが示唆されているため重要だと考えられます。