泉代表、新しい資本主義を『中身が依然不明なままだ』と批判⇒成長戦略は20項目、分配戦略も11項目が記されています。。。
衆議院本会議で代表質問が行われ、立憲民主党からは泉代表と小川淳也政調会長が登壇しました。
これから6月までの論戦が始めるわけですが、泉代表の代表質問には多少意味が分かりにくい箇所がありました。せっかく新しい立憲民主党を見せる千載一遇の機会だったのに、前の代表と大差ないように思えました。
批判の為の批判に泉代表は繰り返すつもりなのでしょうか。その批判が自身に跳ね返ってくることに気が付かないのでしょうか。
『新しい資本主義』を批判。。。対案の中身は不明。。。
岸田総理の施政方針演説に対しての代表質問が衆議院本会議で行われました。質問に立った泉代表ですが、質問の中に批判を散りばめています。
また、泉氏は、岸田総理大臣が掲げる「新しい資本主義」について「中身が依然不明なままだ。新年度予算案を見ても、これまでの政策の焼き直しだ」と批判しました。
一方で「私たちは、持続可能な日本を実現するため所得の再分配、地方への分配、将来への分配という『3つの分配』を提案する」と述べました。
引用元 国会 各党の代表質問始まる 首相 “重点措置”の判断変更せず
岸田総理の『新しい資本主義』は、岸田総理が議長の『新しい資本主義実現会議』で中身について議論が行われています。第1回目の会議では岸田総理は次のように発言しています。
本日の議論を踏まえ、新しい資本主義のビジョンに向けた議論を更に進めるとともに、早速、実行すべきものは実行に移し、新しい資本主義を起動させていくため、デジタル新技術やクリーンエネルギー技術の実装など科学技術立国の推進、国際情勢の変化に対応し、半導体など強靭(きょうじん)なサプライチェーンを構築する経済安全保障、官と民が共に役割を果たしながら実現する人への投資の強化といった、岸田内閣が真っ先に最優先で取り組むべき課題について、山際大臣は関係大臣と協力して、11月上旬にも、緊急提言案を取りまとめていただきたいと思います。
引用元 新しい資本主義実現会議
この岸田総理の発言を受けて、昨年の11月8日には緊急提言が提出されています。この緊急提言の中身には成長戦略として4つの柱と20項目が記されています。更に分配戦略も同様で、2つ柱と11項目が記されています。
ここまで方向性が定まっているにも関わらず、泉代表は『中身は依然不明なままだ』と代表質問で発言しました。しかし泉代表はどこまで岸田総理の政策を分析した上で発言しているのでしょうか。
泉代表は『私たちは、持続可能な日本を実現するため所得の再分配、地方への分配、将来への分配という『3つの分配』を提案する』とも発言しましたが、こちらの方が中身不明ではないでしょうか。
更に噛みついた泉代表。。。
泉代表の批判は、『新しい資本主義』に限ったものではありません。政府の新型コロナウイルス対策についても次のように発言しています。
立憲民主党 泉健太代表
「立憲民主党は当初から官邸の『司令塔機能の強化』を提案して参りました。しかし、総理は悠長に『6月を目途に』と演説いたしました。遅すぎて驚いております」岸田文雄首相
「現下の危機対応を行いつつ、これまでの対応を客観的に検証し、広く関係者と協力の上、検討するためには必要な期間であると考えております」
引用元 代表質問始まる 野党はオミクロン対策や文通費など追及
分析に時間がかかることは当然ではないでしょうか。民主党政権は東日本大震災の時に会議を乱立させ混乱を生じさせました。司令塔強化は指揮命令系統の整理もしなければなりません。
泉代表の代表質問には少しは期待していました。停滞していた国会論戦が、建設的なものになることを期待していたのですが、どうやら前の代表と大差はないようです。
国難のコロナ禍で、同じことを繰り返すのであれば、衆議院議員総選挙と同様の有権者の判断が参議院議員通常選挙で下されるのではないでしょうか。