日本銀行の黒田総裁「物価上昇は一時的」の見通し
日本銀行は18日、金融政策決定会合を開き、四半期に一度公表する「経済・物価情勢の展望」で、令和4年度の物価上昇率見通しを昨年10月時点の前年度比0.9%から1.1%に引き上げました。
黒田東彦総裁は同日の記者会見で、資源価格の上昇を背景にした足元の物価上昇は「リーマン・ショック前後の2008年に典型的に見られ、一時的なものにとどまる」との見方を示しました。
展望リポートでは、5年度の物価上昇率見通しも1・0%から1・1%に上方修正。平成26年10月以降は「下振れリスクが大きい」としてきた物価見通しを、「おおむね上下にバランスしている」に変更した。
また、実質国内総生産(GDP)の成長率見通しについて、4年度は2・9%から3・8%に引き上げた。コロナ禍の行動制限緩和による個人消費の持ち直しや政府の経済対策の効果を織り込んだ。ただ、海外景気の低迷リスクなどを踏まえ、5年度は1・3%から1・1%に引き下げた。
引用元 黒田総裁「物価上昇は一時的」
米欧諸国は、急激なインフレの抑制を目指し利上げの方向に進む中で、日本国内では物価上昇率が安定的に2%を超える状況にはないとして大規模な金融緩和策の維持を決めたとのことです。
物価上昇も様々な影響を与える中、黒田総裁の発言通り「物価上昇は一時的」であることを祈ります。