オミクロン株の感染拡大の影響か。沖縄で宿泊キャンセル相次ぐ。
9日から蔓延(まんえん)防止等重点措置が適用された沖縄県では観光客が急減するなど、各地で感染の「第6波」襲来への警戒感が高まり、旅行消費にブレーキがかかる懸念が出てきました。
新型コロナウイルスの新変異種「オミクロン株」の感染拡大の影響で、回復途上だった観光需要に大きな打撃を与えています。
「せっかく宿泊客が戻ったのに…」。那覇市のホテルの担当者はこう漏らす。
県内で感染者が急増し始めた5日には、早くもキャンセルの連絡が予約件数を上回った。前回の緊急事態宣言が明けた昨秋ごろから客足が戻り始め、年末年始には客室稼働率がコロナ禍前の水準に近づくこともあったという。それだけに感染再拡大を受けた顧客離れに肩を落とした。
全国では感染状況が落ち着いていた昨年後半から、隣接県など近場の旅行から観光需要が戻ってきており、大手旅行代理店では今回の年末年始の利用者数が前回に比べ首都圏や近畿圏は約3倍に達する見込みだといいます。
ですが、離島である沖縄は約1.5倍にとどまっており、これから需要が戻る見込みだったのに、ここに来ての大打撃となりました。
米軍の対応策も進み、ここからオミクロン株を抑え込む段階に入るので、一刻も早く元の経済状況に戻ることを祈ります。