文在寅政権の不満を利用した韓国大統領選の争点。。。
2021年3月9日に開催予定の韓国大統領選挙は、レベルの低い争点が繰り広げられており、現在のさまよえる韓国を象徴するような情勢になってきました。
【ソウル時事】3月9日の韓国大統領選まで2カ月と迫った。
だが、革新系与党「共に民主党」候補の李在明前京畿道知事は生活密着型公約が中心で、保守系最大野党「国民の力」候補の尹錫悦前検事総長は「政権交代」以外のメッセージに乏しい。両氏とも国政未経験。疑惑や家族の問題に焦点が当たり、どういう国に導くか方向性が見えないと指摘される。
李氏は「脱毛治療剤の健康保険適用」「動物病院の診療報酬制導入」といった身近な公約を多数発信することに力を入れる。自治体首長の経験を踏まえ、政策通をアピールする狙いがあるが、「ポピュリズム」とも批判される。歴代選挙に通じた政治学者の康元沢ソウル大教授は「主張は多いが、それを貫く方向性がない」と手厳しい。
また、李氏は全国民に一律の家計支援を行う持論の「基本所得」を事実上撤回するなど、軌道修正が少なくない。「現実主義的」という評価もある一方で、信頼性に欠けるという声もある。
一方、昨年12月から尹氏の選対トップを務めた金鍾仁氏は、たもとを分かった今月5日、「大統領になったら国をどうするというビジョンが見えないから迷走するんだ」と支持率下落に苦しむ尹氏をこき下ろした。
文在寅政権への不満から「政権交代」を求める世論が半数を超える。尹氏は検事総長として政権と対決した「反文在寅」の象徴。康氏は「尹氏は『反文在寅』世論に乗れば勝てると安易に考えたのではないか」と評した。
国民から嫌われる2大政党から大統領を選ぶことに、違和感を感じる国民は、蔓延し始めています。
低レベルな争点を繰り広げられている韓国大統領選なので、支持率の下落は無理もありません。
文在寅政権の国民不満を踏まえた政策争点であるならば、新大統領の決定後も、韓国の抱える問題は改善されることがないと思います。