中国の人権問題よりも日本の人権問題の方が問題なのでしょうか。。。青木理氏、中国よりも日本批判なのでしょうか。。。
世界各国が北京五輪への対応を迫られています。事の発端は、中国国内の深刻な人権問題が原因の1つです。
この世界が中国の人権問題を注視している中、サンデーモーニングに出演するジャーナリストの青木理氏は、中国の人権問題よりも日本の人権問題について警鐘を鳴らしています。
そして東京五輪については、批判していたにも関わらず、北京五輪については語らず仕舞いだったと報道されています。問題意識があるというよりも、どうにかして日本への批判材料を探しているように思えてなりません。
青木氏、北京五輪の問題を日本の人権問題にすり替え?
サンデーモーニングといえば、番組を上げて夏に開催された東京五輪について批判を行っていたことを記憶している人も多いものと思います。
そのサンデーモーニングが中国の話題に触れ、同国の人権問題をクローズアップしました。ここまでは良いのですが、コメンテーターとして出演している青木氏が、あらぬ方向に議論を持っていきました。
ジャーナリストの青木理氏が28日、TBS系「サンデーモーニング」に出演し、日本の人権意識に疑問を投げかけた。女子テニスのダブルス元世界ランク1位の彭帥が中国共産党の最高指導部メンバーだった張高麗元副首相に性的関係を強要されたと告白した後、安否不明となっていた問題にからめて「日本の人権問題はどうなのか」と問いただした。
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さらに「中国の人権も問題だけれども、足元はどうかなっていうことですよね」と日本に目を向けた。「日本の人権問題はどうなのかをガッチリ固めて中国と向き合うことが求められてる」と国内の姿勢を問いただした。人権問題について、北京の冬季五輪に対する「外交的ボイコット」も取りざたされている。青木氏は「平和の祭典」という言葉は五輪の商業主義の前では「なぎ倒される」とし「今回の東京オリンピックは感染状況が最悪の中でやった人命軽視」と断言した。
引用元 「サンモニ」青木理氏「日本の人権問題」指摘 北京五輪語らず「足下」問い直せ
中国の人権問題が問われているにも関わらず、青木氏が語ったことは日本の人権問題です。更に、東京五輪を引き合いに出し、北京五輪が開催されると指摘していますが、東京五輪が直面した問題と、北京五輪が直面している問題とでは比較になりません。
東京五輪が直面した問題は、新型コロナウイルスです。大会関係者をはじめ、関係各所がリスクを最小化する為に対策を練り上げました。一方の北京五輪の問題は人権問題です。対策するしないで解決する問題ではないのです。
青木氏は、中国の人権問題より日本の人権問題の方を重要視しているようですが、中国の人権問題はより一層深刻です。
新疆ウイグル自治区、香港に次いで内モンゴル自治区でも。。。
中国の人権問題として香港や新疆ウイグル自治区が取り上げられますが、それだけではありません。内モンゴル自治区でも深刻な問題になっているのです。
中国当局による新疆ウイグル自治区や香港での人権弾圧が国際問題になり、北京冬季五輪にも影を落としているが、中国北部の内モンゴル自治区でも民族同化政策が強行されているという。日本在住の同地区出身者は「日本でも関心を持ってほしい」と呼びかけている。
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しかし昨年9月、モンゴル族の小中学生が使う国語教科書がモンゴル語から標準中国語(漢語)に切り替えられた。中国当局は「道徳」や「歴史」の教科書でも同様の措置を取る構えだ。書店からはモンゴルの歴史本や、モンゴル帝国の始祖、チンギス・ハンの肖像画などが撤去され、モンゴル語を勉強すれば、中華民族と異なった心を持っているともみなされるという。
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引用元 中国「内モンゴル人権弾圧」の実態 当局による民族同化政策 揚氏「日本国内でも集会を組織的に妨害」
内モンゴル自治区では、中国政府による同化政策が行われていると報道されています。こうした民族同化政策は、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区の他にも、中国国内にいる少数民族に波及する恐れが十分にあります。
青木氏は、こうした中国の実情を問題視しないのでしょうか。こうした問題を差し置いて、日本の人権問題を主張する姿勢は、必死に政府を批判する材料を探しているとしか思えません。
ジャーナリストは、事実に基づき実情を人々に知らせることも職責だと思います。青木氏には、中国の人権問題への見解も是非述べてもらいたいと思います。