AERA.dot『財務省が岸田総理の鬼門になる』⇒財務次官の寄稿は岸田総理に向けられただけではありません。。。それに従来の方針を示しただけではないでしょうか。。。
衆議院が解散し、事実上選挙戦が開始されました。各党が解散直前に衆議院議員総選挙での公約を発表しています。マスコミの報道に惑わされることなく、大事な一票を有権者には投じてもらいたいと思います。
衆議院議員総選挙を意識してか、政府を必死に批判しようとしているマスコミの1つがAERA.dotです。
AERA.dotは財務次官の寄稿をもとに、財務省が岸田総理にとって鬼門になると批判していますが、財務次官の寄稿は岸田総理にのみ向けられたものではなく、各党に向けられたものです。
更に言えば、岸田総理以前の方針を言っているだけです。衆議院議員総選挙は、候補者だけではなく、マスコミのフェイク情報を見抜く目も必要不可欠です。
AERA.dot、財務次官の寄稿を読んだのでしょうか。。。
4年ぶりの衆議院議員総選挙では、新型コロナウイルス対策や経済対策が争点の1つです。その経済対策について財政の視点から寄稿していたのが財務次官です。
その財務次官の寄稿をAERA.dotは次のように報じています。
党総裁選では、岸田氏は数十兆円規模の財政出動を公約に掲げた。補正予算の審議が始まるのは衆院選後だが、「20兆~30兆円あたりのイメージ」(岸田派幹部)だという。
これに政府内で公然とかみついた人物がいる。財務省の矢野康治事務次官だ。
矢野氏は月刊誌「文藝春秋」11月号に寄稿した論文で、党総裁選などで繰り広げられた経済政策を念頭に「バラマキ合戦のよう」と批判。財政再建をしなければ「将来必ず、財政が破綻(はたん)するか、大きな負担が国民にのしかかってきます」と警告した。
引用元 岸田政権を短命化させる「三つの鬼門」 “クーデター”、冷や飯組、選挙ラッシュ〈週刊朝日〉
財務次官が岸田総理の政策について批判されていると読める内容になっていますが、事実は異なります。
岸田総理のみを財務次官は批判したのではなく、各党の政策について批判しているのです。
財務次官の寄稿は各党に向けてのもの。。。そして従来の政府の方針に沿ったもの。。。
AERA.dotは岸田総理と財務省との戦いを期待しているのでしょうが、財務次官の寄稿について、次のように報道しているところもあります。
財務省の矢野康治事務次官が月刊誌「文芸春秋」に寄稿した論文が波紋を広げている。衆院選を控えた各党の政策論争を「ばらまき合戦」などと批判しており、与党内からは不満の声も上がる。裏方であるはずの現職官僚トップは、なぜ異例の寄稿をしたのか。
引用元 嵐を呼んだ財務次官の「ばらまき合戦」批判 異例の寄稿にざわつく訳
『各党に向けたもの』と捉えるか『岸田総理のみ』と捉えるかによってその書き方からの読者の印象は随分と変わります。
更に財務次官の寄稿について鈴木俊一財務大臣が次のように説明しています。
鈴木俊一財務相は12日、閣議後会見で、矢野康治事務次官の月刊誌への寄稿について、読んだ印象は「財政健全化に向けた一般的政策論」であり、「今までの政府の方針に基本の部分で反するようなものではない」と語った。
引用元 鈴木財務相、矢野次官寄稿は政府方針に反しない-財政健全化の政策論
鈴木財務大臣の言う通り、財務次官の寄稿は従来の政府の基本方針に反するものではありません。
衆議院議員総選挙後に編成される補正予算の方針が示されたら、財務次官も当然その方針に従わなくてはなりません。
財務次官の寄稿をきちんと伝えず、岸田総理への批判に結び付けようとすることは、誠実なマスコミのやるべきことではありません。まずはしっかりと事実を報道し、それとは別に意見をマスコミは述べるべきです。