2020年2月29日 安倍首相の会見 新型コロナ感染拡大への対応を説明「あらゆる手段を尽くす」

安倍晋三首相は29日、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の拡大を踏まえ、官邸で記者会見した。経済への深刻な影響を懸念する声を踏まえ「第2弾の緊急対策を10日程度で取りまとめる」と表明した。小中高校への休校要請については「どうか理解をお願いする。万が一にも学校での子どもの集団感染を起こしてはならない」「子供たちに大切な時期に休みとすることは断腸の思い、大変なご負担をおかけするが、この2週間が瀬戸際の中で判断に時間をかけてしまって十分な説明がなかったのはそのとおりであります。課題に対しては総理責任について対応をおこなっていく。」と強調しました。

同時に「今から2週間程度、国内の感染拡大を阻止するため、あらゆる手段を尽くすべきだと判断した」と述べたました。

現在、買い占めが問題となっているトイレットペーパーについては「トイレットペーパーについては全量が国内生産だから中国のサプライチェーン問題はない。十分ある」と、ネットで出回っているデマを否定しました。

この会見を見ている人はデマには気をつけましょうね。

「法律、予算、品不足に対してどのような対策をとるのか? 与野党党首会談をもとめていくのか?」という質問に対しては、「法案の一日も早い成立は与野党とも必要と思っている。野党にも協力をお願いしたい。今年度の予算措置2700億円の予備費がある。これをまずはあてる。医療体制の強化、中小企業などへ必要な対策は躊躇なく実行。マスクは3月は1月の2倍供給を確保する。冷静な購買活動を」

「ここに至るまでの政府対応で反省すべきは?結果責任は?」という質問に対しては、「前例にとらわれることなく対策を講じてきた。現場はベストを尽くした。それが正しい判断だったか自らを省みることが重要。政治は結果責任。その責任から逃れるつもりは毛頭ない。総理として先頭にたって果たしていく。」

「入国拒否については?」という質問に対しては、「政府においては、これまでウイルス蔓延地域などからの入国拒否を講じてきた。これからも機動的な措置を講じていく。」

「ダイヤモンドプリンセス、課題があった。五輪を控え管理能力が試されている。 これまでの教訓は?」という質問に対しては、「DPは初めての対応だった。PCR検査と観察期間をとった。国内では今が重要。対策基本方針を踏まえて国民と一丸となって躊躇ない実施を行う。五輪、IOC会長からは対策に対して評価してもらっている。」

とそれぞれ答えました。

関連記事一覧