石破茂氏、国会議員票が集まらないのは「派閥の締め付け」「誤解だ」・・・否！そもそも身近な党内での人望がない！！！しかし「多くの国民が石破総裁を見てみたい」と自画自賛
安倍晋三内閣総理大臣が28日、首相官邸で記者会見し、辞意を表明しました。
総理大臣は、孤独な仕事だという話を聞きました。重圧の中、7年8カ月もの長きにわたり、ご苦労様でした。そして、ありがとうございました。
そうなると注目は、次期自民党総裁です。岸田氏、菅氏、石破氏が候補者として名乗りをあげましたが、マスコミが注目しているのは、やはり石破茂氏のようです。
安倍総理が辞任を表明するに先立ち、石破氏は、BSフジLIVEプライムニュースに出演し、インタビューを受けていました。
その中で石破氏は、総裁選において、国会議員票で負けていることは、派閥の締め付けではないかという問いに否定はしませんでした。
石破氏、派閥政治を否定しながらも、誰よりも固執しているのでは？
石破氏は、自らの身近な党内での不人気の理由をBSフジLIVEプライムニュースで説明しているので、紹介しましょう。
反町理キャスター：
なぜ国会議員票が増えないのでしょう？ 派閥の締め付け？ それともなにかご自身の理由がある？
石破茂 自民党元幹事長：
両方では？難しいことばかり言っているとか、眉間にシワ寄せて本を読んでいるとか、言うことが怖いとか。でも飲んでみるといい奴じゃん、という人も中にはいる。そういう努力を私が十分にしていないということかと。それは謙虚に反省です。
反町氏は、かつて派閥政治を否定した石破氏に、国会議員票が集まらないのは派閥のせいか？自身に人気がないかを問いましたが、石破氏は両方と答えています。一応、人気がないことは自覚しているようです。
石破氏といえば、派閥を否定し、脱派閥を主張していました。
一方、自民党の石破茂前政調会長は１０日、国会内で記者会見し、立候補を正式表明した。石破氏は会見で「今、国家のあり方、外交・安全保障が問われているときに私が果たす役割は大きい。自分の果たすべき責任を果たしたい」と語った。長老議員らの影響力を排除する「脱派閥」を主張し、中堅・若手の支持をとりつけたい考えだ。
さて、石破氏と派閥を語るうえで、初当選からの経緯を語らなければなりません。石破氏の恩師と言えば、故田中角栄氏です。石破氏は、父二朗氏の友人であった田中角栄氏が領袖の、木曜クラブ事務局に勤務することになります。
しかし、角栄氏が脳梗塞で倒れるとあっさり当時の中曽根派から出馬し、初当選となります。
その後、自民党離党復党を挟んで、額賀派（現竹下派）に属すも派閥政治を批判し、無派閥となりました。しかし、石破氏は無派閥連絡会で仲間を集めた挙句、石破派に看板を挿げ替えています。
こう見ると、誰よりも派閥に固執しているのが石破氏ではないかと思えてしまいます。
BSフジLIVEプライムニュースを見て、石破茂氏は、所属政党（自由民主党 田中派事務局職員 → 中曽根派 → 渡辺派）（改革の会→）（自由改革連合→）(新生党→）(新進党→）（無所属→）(自民党額賀派→)(自民党石破派→)このような動きで自民党支持者が石破茂氏を支持するのだろうか。
— 渡部篤 (@watanabeatushi) June 22, 2020
【何故、石破茂では駄目か❓】
①1981 父の葬儀に田中から政界入りを勧められた、しかし中曽根派から立候補。
②1993 非自民の細川連立政権成立。自民下野、森幹事長に「私はね、政権与党に居たいだけです」自民党の歴史的使命終わったと離党。— 心配性の田舎育ち (@kangenpapa) August 25, 2018
こういう声も決して少なくありません。
自民党の派閥に関しては、派閥＝悪という図式は過去の事で、今では若手育成グループや、勉強会、研究会など政局よりも政策にその意義を移行しつつあります。総裁選選出などには、派閥の影響があることは否めませんが。
そもそも身近な人たちからの人望がない
石破氏がなぜ、国会議員票が集まらないのでしょうか？プライムニュースでは、派閥の締め付けとか、誤解を受けているとか言いますが、そもそも人望がないと元衆議院議員の杉村太蔵氏と舛添要一元都知事が訴えています。
石破茂氏が自民党の総裁選びで挙げられる理由が解らない。なぜか安全保障に詳しい事になっている。我が海軍のミサイル駆逐艦「あたご」が帰航中に漁船と衝突した時、防衛大臣だった石破氏は反日メディアの対処ができず「あたご」に責任を押し付け多くの自衛官を憤慨させた。どんな人物なんだろう？ pic.twitter.com/GRV401PC2S
— 西村幸祐 (@kohyu1952) August 29, 2020
※動画抜粋
杉村太蔵氏「嫌いですね～大っ嫌い！とにかく人望が無い。舛添さんの比じゃないくらい無い。まだ舛添さんの方が５倍くらいある！」
舛添要一氏 「石破は俺以上に人望が無い。だいたいね 飯食ってても美味くないんだよ、こいつと食ったら。まだ安倍さんと食った方が美味しい」
舛添氏には悪いですが、舛添氏の比じゃないくらい人望がないってどれくらいか？両名ともに国会議員として、石破氏と接してきた人物だけに説得力はありますし、実際に現役議員も同じように思っている人が多いと思います。
派閥のせいでも誤解を受けているのでもなく、そもそも人望がないのでは、議員票が集まる訳がありません。
石破氏と接することのない党員票が集まるのは、石破氏のメディア向けの発信に感銘を受けたからでしょうが、これだけ党員票と国会議員票に開きがあるということは、実際一緒に働けば、裏と表があるということが解るのでしょう。
ダブルスタンダードの石破氏、それでも自画自賛
石破氏といえば、まるで評論家のように政権を批判する姿が、政府に不満を持つ国民には痛快に映るのでしょう。しかし、それは安全な所から、反撃できない相手に攻撃を加えているだけにすぎません。
石破氏には、防衛大臣時代のイージス艦と漁船の衝突事故にあたり、その責任をすべて自衛隊の隊員に押し付け、自らはさっさと辞任をして、知らんぷりをしたという指摘もあります。（参考）
こういった石破氏のダブルスタンダードも、国会議員達には不愉快に映っているのでしょう。
そんな石破氏がTBSの報道特集で、とんでもないことを口走りました。
自画自賛ここに極まれりといったところでしょうか。自分で、自分はみんなの人気者だとテレビで主張するのは、謙譲からほど遠い行為です。
そして、石破氏の発言は、彼を身近に知る国会議員、それも国民の代表である彼らから評判が悪いことを無視した発言です。いうまでもなく、日本は議院内閣制で、国民の選んだ国会議員が首相を選びます。国民が直接大統領を選ぶ、大統領制ではありません。
石破氏はマスコミの作り上げた儚い人気を自画自賛するのではなく、身近な人たちの信頼を獲得することから始めるべきでしょう。
なお、２０１０年３月の総理にふさわしいランキングを最後に紹介しましょう。いかにマスコミの総理ランキングが浮ついた、間違ったものか明らかであり、こんなものをよりどころにする石破氏の過ちを明確に示しています。
