安住氏が自民党派閥の政治資金問題巡り「真相解明がまだ途中だ」などと語っています。自らの不祥事は解明されましたか?自党の不祥事の解明に取り組んでいますか?
自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載問題を巡り、立憲民主党をはじめとする野党が攻勢を強めています。
自民党は安倍派幹部への追加の聞き取り調査を行いましたが、野党側から聴取によって判明した経緯が明らかにされていない点などへの批判が相次いと言います。立民からは安住淳国対委員長が「聴取の内容について何らかの形で報告をしてほしい」「真相解明がまだ途中だ」と批判したと言います。
自らのパーティー券収入不記載については何も語らず、一方的に幕引きをした方の発言とはとても思えません。また最近明らかになった立民議員の不祥事についてはどうなのでしょうか。
自分のことと、自党の不祥事を棚に上げる安住議員です
安住議員は党会合で『「聴取の内容について何らかの形で報告をしてほしい」と訴え、報告の場を設けるよう求め与党と協議していると説明した。「真相解明がまだ途中だ」とも強調した。』といいます。
しかし、この発言には疑問しかありません。確かに自民党は真相解明に協力すべきと考えますが、安住議員もパーティー券収入を不記載で政治資金収支報告書を訂正しています。自民党と同じことです。しかし、安住議員は『私の責任だ。先頭に立つ私がわかった段階で公表することは義務。申し訳ない』と述べただけで幕引きを図りました。しかも、処分は受けていません。
安住議員の問題も真相は解明されていないにもかかわらず、それがなかったかのような振舞には疑問しかありません。
安住議員以外にも立民議員の不祥事や疑惑が次々と報じられていますが、すべて棚上げのようです。
梅谷守衆院議員が日本酒を配布していた問題については、問題が発覚した当初、安住議員は『地元で対応している話なので国会には関係ない』と新潟県連に責任を押し付けていました。
しかし、対応が県連から党本部に移ったようですが、一向に動かない党本部に、県連の西村智奈美代表は、23日新潟市で開かれた県連の常任幹事会で『(岡田幹事長に対して)とにかく早期の対応を取ってほしいとそのことはずっと申し入れをしてきた』と述べていましたが、一方で岡田幹事長は『まだ事実関係について本人から最終的な結果も聞いておりません。もう少し時間がかかるのかなと思っております。最終的には、結果が出れば、党としての対応も含めてきちんと結論を出したいと思っております。』と述べたうえで、「いつまでにといった時期のめどみたいなものはあるか」と問われると『それは本人がさまざま記憶を思い返したり整理をしておりますので、特にいつまでと私から時期を区切っていることはございません』と答えていました。驚くほどのんびりしています。自民党への姿勢と雲泥の差です。
自民党の不祥事を追及するのはいいとしても、自党の問題を棚上げにするのでは追及する資格があるとは思えません。まずは自らを律してみてはいかがでしょう。安住議員も自党の問題を積極的に対応してはいかがでしょうか。
それをしない限りはいつまでもブーメランが返ってくるでしょう。