出産や育児を理由とした休職を支援するサービス
政府が出産育児制度に取り組む中、各企業も従業員が、出産や育児、介護などを理由とした休職を気軽にとれるよう支援する新たなサービスを取り組んでいます。
クラウド型人事システムなどを提供するfreeeは、出産や育児、介護などで休職する企業の労務担当者の業務を代わりに請け負うアウトソーシングサービスの提供を開始しました。
価格は、この会社の通常の人事労務代行サービスに比べて4割安い月額1500円です。また、休職者の復帰のタイミングで解約が可能であるなど手軽に利用できるということです。
「休んでいる期間限定でアウトソースをしますよというパッケージになっているので、言い換えると、会社から『いつでも元気に戻っておいで』というコミュニケーションだなと思っています」(責任者・塚本洋敬さん)
この会社が中小企業に対して行った調査によると、企業の労務担当者の半数以上が人手不足を感じています。こうした労働環境の中、休職に対する後ろめたさや、復職後にポジションを失う心配を払拭することを目的としています。
「休むことを応援できる会社が増えると、働き方がエネルギッシュになったり活性化したりすると思っています」(責任者・塚本洋敬さん)
アウトソーシングの利用で、個々が自由に休み方を選択できることで、より働きやすい社会の実現を目指していくということです。
政府は、出産や育児の支援活動を行っており、出産手当や育児手当の支給から経済的な負担を軽減し、子育てにかかる費用をサポートしている点や、保育施設の整備や待機児童問題の解消など、保育所や幼稚園の増設や民間との連携により、保育サービスの充実を図っています。
また、働き方改革も重要な取り組みとして考え、女性や男性の育児参加を促進するため、育児休業や介護休業の制度整備が行われ、柔軟な働き方の導入やテレワークの推進など、仕事と家庭の両立を支援する環境づくりが進められています。